【Schick】「誰のために毛を剃るの?」小島慶子氏が考える、体毛のあり方とは【#BodyHairPositive】
女性用ウェットシェービング市場でシェアNo.1を誇るシック・ジャパン株式会社。
そんなシックが推進しているのが「#BodyHairPositive」というプロジェクト。
ボディヘアを通して“自分らしさ”や“美の多様性”を考えるきっかけを作ろう、という企画です。
そんな「#BodyHairPositive」の一環として現在シックが行っているのが、著名人との対談記事の公開。
4月は、タレントでエッセイストでもある小島慶子氏との対談記事が公開されました。
今回は、その一部を覗いてみたいと思います♡
Schickが3回に分け体毛にまつわる対談記事を公開
肌に毛が生えるのは、自然なこと。
毛を無くすか残しておくかは本人の自由であるはずですが、これまでは「体毛は剃るべき」と捉えられてきた風潮がありました。
そういった画一的な美に対して、ボディヘアの多様性を推進しようというシックの試みが「#BodyHairPositive」という企画です。
このプロジェクトについては、過去記事でも何度か特集させていただきましたので、よろしければぜひそちらもご覧ください。
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今回、「#BodyHairPositive」の特設サイトリニューアルに伴い、3名のゲストへのインタビュー記事を4月・5月・6月に連続で公開されることが決定されました。
3名のゲストは、下記の通り。
2023年4月公開:小島慶子さん
エッセイスト、タレント、東京大学大学院情報学環客員研究員。
TBSのアナウンサーとして数多くのテレビやラジオで活躍し、独立後はメディア出演や執筆・講演活動を行っている。
2023年5月公開:辻愛沙子さん
社会派クリエイティブを掲げ、広告から商品プロデュースまで領域問わず手掛ける越境クリエイター。2019年には女性のエンパワメントをテーマとした「Ladyknows」プロジェクトを発足。報道番組にレギュラー出演するなど多方面で活躍中。
2023年6月公開:高橋幸子先生
年山形大学医学部医学科卒業。埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学
推進センター/産婦人科医として活躍。小・中・高校・大学等での性教育講演や執筆活動等を精力的に行う。
ゲストのみなさんがご自身の体験談、体毛の悩み、美の多様性に対する考え方を語るインタビュー記事は、読む人の心の中にある呪縛さえも自然に解いていく内容となっています。
4月は小島慶子氏×Schickの対談記事
さて、そんな対談記事企画の第一回目となる4月のゲストは、エッセイストとして知られる小島 慶子(こじま けいこ)さん。
今回は、小島さんへのインタビュー記事の一部をご紹介したいと思います。
「ずいぶん毛が生えてるなぁ」父に言われた一言
小島さんは心の中に「体毛を剃っていないと否定的に見られるのでは・・・」という不安や呪縛のようなものがあったんだそう。
その先入観のきっかけのひとつとなったのは、お父様からのなにげない一言だったと言います。
“小学校6年生くらいのとき、家族で訪れたファミレスで、父が私の腕を見て「慶子の腕にはずいぶん毛が生えてるなぁ」って言ったんです。悪気はなかったと思うんですが、「女の子なのに」というニュアンスを感じ取って、急に自分の体毛が恥ずかしく思えて。それをきっかけに、友達の腕や脚と見比べて「私って毛深いかも」とか「ない方が素敵なのかな?」と、体毛を意識するようになりました。
(中略)
当時は言語化できていませんでしたが、「女性は男性の眼差しによってジャッジされるからだを持っている」と気付かされた体験だったと思います。いつどこで品定めをされているか…と、他人の視線が怖くなりました。”
お父様としては悪気なく放った一言だったのかもしれませんが、一番身近な家族からの言葉というものは、時として心に大きな影響を与えてしまうことがありますよね。
ですが、固定観念が形成されてしまう原因はそれだけではないと小島さんは語ります。
“ギャグ漫画やコント番組の影響も大きいと思います。笑い物になる女性は、鼻毛が出ていたり、眉毛がつながっていたり。女性に目立つ毛があるということが、嘲笑の的になることを、私たちは繰り返し見ることによって学習してしまう。”
知らず知らずのうちに沁みついてしまった価値観に気付くのは、なかなか難しいこと。
自分の中の常識を「疑う」ということがいかに大切なのかということを考えさせられます。
自分の身体は、誰のもの?
日経xwomanから出版されている『早く絶版になってほしい #駄言辞典』では、身体にまつわる駄言として「彼女には女の子らしくしてほしい」「女の子がそんなに太っちゃだめだよ」「お前の身体は俺のものだろ」などの言葉が紹介されています。
女性の身体がまるで所有物のように表現されるこの風潮について、小島さんはこのように語ります。
“子どもの頃、わたしと母が喧嘩しているときに、よく父が「慶子、ママをいじめないでよ。“パパの”ママなんだから」って言ってたんです。ママは誰のものでもないよ?って、すごく抵抗を覚えました。「娘さんを僕にください!」なんてフレーズもそうですが、いまだに世の中にはそういう言葉が残っていて、無意識のうちに使ってしまう。でも人は誰の所有物でもないし、自分の身体のことは、自分が決めていいんです。それは体毛も同じ。
(中略)
毛があるのは自然なこと。それを「みっともない、はしたない」などとジャッジするのはもうやめようと。そのうち水着から毛が出ていても気にしない、という人も現れるかも。「性的な部位の毛は他人に見せるべきでない」という規範もわかりますが、なぜ水着からはみ出すのはダメで温泉では見せていいのかなど、考えると興味深いですね。”
“体毛駄言”の背景にあるのは、画一的な美しさの概念
聞いているだけでもやもやとしてしまう、駄言。
一体どうして、こういった表現が生まれてしまうのでしょうか?
小島さんはこのように語ります。
“メディアで提示されてきた「見た目の美」が画一的であったことの影響は大きいですよね。でも最近の動きとして、美しさの基準をひとつに絞るのではなく、ありのままの身体を讃えようという動きがあります。とても大事なことですね。私は、さらにその先に「“美”はそんなに偉いのか!?」っていう問いがあっていいと思う。“視覚的な美”以外にも、人間の魅力はたくさんあります。美しくないといけないなんて息苦しい。
腕に毛があるかないかは自分で選んでいいし、「毛がある腕も美しい」と主張しなくてもよくなるといいなと思います。他人の評価を気にしないで、自分が心地いいと思うあり方を大事にできるといいですね。わたし自身も、なるべく他人をジャッジしないように気をつけています。”
「多様性」が重要視されるようになった現代。
体毛についても、画一的な美しさではなく「自分がどうありたいか」を重要視し、いろんな美しさを受容していきたいですね。
まとめ
本日は、4月に公開された「#BodyHairPositive」の対談企画、小島慶子さんへのインタビュー記事の一部をご紹介いたしました。
こちらから全文を読むことができますので、ぜひご覧くださいね。
5月の辻愛沙子さん、6月の高橋幸子先生のインタビュー公開もどうぞお楽しみに。