【薬剤師執筆】お酢やレモンが食べたいときは注意が必要?酸っぱいものとの付き合い方

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【薬剤師執筆】お酢やレモンが食べたいときは注意が必要?酸っぱいものとの付き合い方

普段あまり酸っぱいものを食べないのに、無性に酸っぱいものが食べたい・・・と思うことってありませんか?

それは、カラダが疲れているサインかもしれません。

 

今回は、酸っぱいものが食べたくなる原因や、酸っぱいものとの上手な付き合い方を解説していきたいと思います。

気になる人はぜひチェックしてみてください!

酸っぱいものが食べたいときって?

酸っぱいものが食べたいときって?

酸っぱいものが食べたくなる原因は、以下のようなものがあります。

 

・疲労の蓄積

・胃腸の疲れ

・暑い季節や蒸し暑い日

・ホルモンバランスの変化

 

仕事や家事のストレスや気温変化などによって疲れがたまっていると、無性に酸っぱいものを食べたくなることがあります。

また、生理前や妊娠中などホルモンバランスの変化による味覚の変化が原因のこともあります。

 

このように、さまざまなカラダのSOSとして酸っぱいものが食べたくなることがあるため、普段の生活を振り返って、あてはまるものがないかチェックしてみましょう。

酸っぱいものを食べて改善!

酸っぱいものを食べて改善!

疲れているときや暑さでぐったりしているときには、酸っぱいものが効果的です。

 

お酢やレモンなど、酸っぱいものにはクエン酸が含まれており、クエン酸には、疲労回復作用やミネラル吸収の促進作用があります。

 

カラダが疲れているときは、乳酸と呼ばれる疲労物質がカラダに蓄積しています。

クエン酸はこの乳酸を分解しカラダの外へ排出し、疲れを軽減してくれるのです。

 

また、クエン酸によって胃液の分泌や胃の動きが活発になり、胃腸が疲れているときでも食欲の増進が期待できます。

 

ミネラル吸収の促進作用もあるため、脱水や熱中症になりやすい季節にも役立つ成分です。

 

お酢レモン梅干しなど、摂取しやすいものを取り入れてみてください。

酸っぱいものを食べるときの注意点

酸っぱいものを食べるときの注意点

酸っぱいものにはさまざまなメリットがありますが、食べ過ぎには注意が必要です。

 

この章では、酸っぱいものを摂りすぎる場合の注意点と、酸っぱいものの代替品を解説していきたいと思います。

酸っぱいものを摂りすぎるデメリット

酸っぱいものを摂りすぎると、下記のようなデメリットがあります。

 

・胃が荒れる

・塩分を摂りすぎる

・虫歯になる

 

クエン酸は、適量の摂取であれば疲労回復や食欲増進などの効果がありますが、摂りすぎると胃酸の分泌が過剰となり胃が荒れてしまいます。

 

さらに、酸っぱいものには塩分が豊富に含まれていることが多く、高血圧の原因になる可能性があります。

また、酸っぱいものには歯を溶かす酸も含まれているため、虫歯の原因にもなるのです。

 

酸っぱいものに限らず、摂りすぎは禁物です。バランスのいい食事を心がけましょう。

酸っぱいものの代替品

酸っぱい食品の代替品として、クエン酸のサプリメントがおすすめです。

粉末や錠剤、食べるタブレットタイプなどの種類があります。

 

サプリメントは1回分の目安量が決まっているため、摂りすぎる心配はありません。

また、食品と違い消費期限が長いため、無駄にしてしまうこともほとんどないでしょう。

 

職場や外出先など、持ち運びにも便利です。

疲れがたまっているかも?漢方で不調を改善しよう

疲れがたまっているかも?漢方で不調を改善しよう

酸っぱいものやサプリメントで疲れをとっても、またすぐ疲れがたまってしまうという人もいるかもしれません。

そんな場合には、漢方薬もおすすめです

 

疲れがたまる原因としては、

 

「睡眠不足」

「ストレス」

「胃腸機能の低下」

 

などが挙げられます。

 

漢方薬では疲れに対して、足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能を改善し、必要なところに栄養を届ける手助けをしていくので、根本から疲れやだるさの改善を目指すことが可能です。

 

また、精神的なストレスからの疲れには、「ストレスで乱れた自律神経を整える」「睡眠の質を上げてストレスを改善する」などの作用のある漢方薬を選びます。

 

漢方薬は飲むだけでいいので、忙しい人も手軽に取り入れられます。

 

 

<疲れがたまっているときにおすすめの漢方薬>

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 

胃腸の働きを高め、気(エネルギー)を作ることで心とカラダを元気にします。

元気がなく疲れやすい、内臓の働きが弱っている人におすすめです。

 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

 

ストレスによって巡りの悪くなった気(エネルギー)の流れを正常にもどすことで精神の緊張を和らげます。

イライラや精神不安、神経性胃炎に用いられます。

気分がふさぎ、喉につかえ感を感じる人におすすめです。

 

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

 

カラダにたまった熱を冷まし、心を落ち着かせることで、疲労やストレスを伴う不眠に用いられます。

心とカラダが疲れて弱っている人におすすめです。

 

 

漢方薬には副作用があらわれる場合もあるため、自分のカラダの状態や体質に合ったものを選ぶことが大切です!

自分の体質に合っていないと効果が得られないだけでなく、かえって症状が悪くなる場合や副作用が強く出たりする場合もあります。

 

自分に合う漢方薬を知りたいという人は、漢方のプロにオンラインで個別相談できるあんしん漢方も覗いてみてください

 

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、酸っぱいものを食べたくなる原因や摂りすぎることで起きるデメリットを解説してまいりました。

 

酸っぱいものを食べたいときは、カラダが疲れているサインです。

摂りすぎには注意しながら、疲れをためない健康なカラダを目指していきましょう!

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師

中田 早苗(なかだ さなえ)

 

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。

病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。

症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。

 

健康・美容情報を発信するYouTubeチャンネル『Medical Health -メディヘルス-』では、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。

 

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方『あんしん漢方』でも薬剤師としてサポートを行う。

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