髪や肌がふわふわになる「バニシングオイル」の正体とは?

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髪や肌がふわふわになる「バニシングオイル」の正体とは?

突然ですが、「バニシングオイル」ってご存知ですか?

 

バニシングオイルとは、ある植物から抽出したオイルのこと。

 

「バニシング(消える)」+「オイル(油)」という名前の通り、

お肌にのせると消えるように浸透してべたつかないということで、

大注目されているんです。

 

でも、すごいのはそれだけじゃありません。

 

このバニシングオイルには、

ほかの植物オイルとは一線を画す、素晴らしい魅力が秘められているのです。

 

本日は

「バニシングオイルの正体とは何か?」

「バニシングオイルの効果とは何か?」

ということについて、お話ししていきたいと思います。

バニシングオイルの正体は、〇〇の油?

バニシングオイルの正体は、〇〇の油?

早速ですが、バニシングオイルの正体って一体なんだと思いますか?

 

答えは、「マカダミアナッツ」のオイル。

そう、チョコレートなどによく入っている、あのマカダミアナッツです。

 

とっても美味しいマカダミアナッツですが、ただ美味しいだけではありません。

 

マカダミアナッツから抽出されるオイルは、

スキンケアやヘアケアとして使うと驚くべき美容効果があるとして注目されているのです。

マカダミアナッツオイルは「消えてなくなる?!」

スキンケアやヘアケアでオイルものを使っている方はお分かりになると思うのですが、

オイルをつけたあとって、しばらくべたつきが残ったりしませんか?

 

保湿力が高い分、しょうがないと言えばしょうがないのですが、

あのベタベタ感ってちょっといやですよね…。

 

独特の皮膜感というか、「何かつけてる感」がありますよね。

 

マカダミアナッツオイルについて特筆すべきは、その「浸透性」

他のどの植物オイルと比べても、浸透性に非常に優れているのです。

 

マカダミアナッツオイルは、油とは思えないサラサラ感で、お肌や髪に塗るとすっと浸透してふっくらと潤してくれます。

 

その浸透性の素晴らしさから、「バニシングオイル(消えるオイル)」と呼ばれて世界中から注目されています。

ひみつは「脂肪酸」の種類

では、なぜマカダミアナッツオイルはそんなに浸透性に優れているのでしょうか?

 

その理由は、マカダミアナッツオイルに含まれる「脂肪酸」にあります。

 

脂肪酸とは、油を構成している成分のこと。

どのような脂肪酸によって構成されているかによって、オイルの「質感」「特徴」「効能」などが決まってきます。

 

ここで、各植物オイルがどのような脂肪酸によって作られているのか見てみましょう。

(1)オリーブオイル

オレイン酸:79.8% リノール酸:7.5% リノレン酸:0% パルミトレイン酸:0%

(2)コメヌカオイル

オレイン酸:47% リノール酸:35% リノレン酸:1% パルミトレイン酸:0%

(3)アルガンオイル

オレイン酸:44.6% リノール酸:31.1% リノレン酸:0.1% パルミトレイン酸:0%

 

これだけ見せてられても、「はて?なんじゃこれ?」と戸惑ってしまいますよね。

 

ここで注目して頂きたいのは、「パルミトレイン酸」の量。

ほとんどの植物オイルには、パルミトレイン酸が全く入っていませんよね。

 

ところが、マカダミアナッツオイルの脂肪酸の組成を見てみると驚くことになります。

「パルミトレイン酸」のおかげでべたつかない

オレイン酸:54.6% リノール酸:2.7% リノレン酸:2.4% パルミトレイン酸:22.0%

 

これが、マカダミアナッツオイルの脂肪酸組成です。

ここで気が付くのは、衝撃的なほどのパルミトレイン酸の量!

 

他のほとんど植物オイルには全く含まれないパルミトレイン酸が、

マカダミアナッツオイルには22%という信じられない数値で含まれています。

 

そしてこの豊富に含まれるパルミトレイン酸こそが、

マカダミアナッツオイルを「バニシングオイル(消える油)」たらしめる理由です。

 

パルミトレイン酸が豊富に配合されたオイルは肌への浸透性に優れていて、

べたつきが少ないテクスチャーであるという特徴があるのです。

 

しかし、パルミトレイン酸の効果はただ「べたつかない」だけではありません。

 

他にもさまざまな嬉しい美容効果を秘めているのです。

パルミトレイン酸のひみつ(1)アンチエイジング効果

パルミトレイン酸の別名は「若さの脂肪酸」

そう、アンチエイジング効果に優れているということで知られているのです。

 

パルミトレイン酸はもともと人間の肌に含まれている脂肪酸の一種なのですが、

年齢を重ねるごとに減少すると言われています。

 

そしてこのパルミトレイン酸が減少することでお肌は潤いを保つことができなくなってしまい、小じわ等ができやすくなってしまいます。

 

パルミトレイン酸は浸透性だけでなく保湿性にもすぐれているので、

べたつかずさらさらなのに、内部はしっとりと潤してくれるのです。

 

不足したパルミトレイン酸を外から補い、乾燥を防ぐことによって、

小じわ等エイジングのサインを防ぐ効果が期待できます。

パルミトレイン酸のひみつ(2)髪の毛を柔らかくする

パルミトレイン酸のひみつ(2)髪の毛を柔らかくする

髪の毛がたくさんのキューティクルで覆われていることはご存知かもしれませんが、

そのキューティクルとキューティクルの間には「CMC」という脂質成分が存在しています。

 

CMCは、「細胞膜複合体(Cell Membrane Complex)」のことで、

髪をなめらかにする「潤滑油」のような役割をしています。

 

そしてこのCMCは、パルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸といった脂肪酸などによって作られています。

 

そのため、このCMCが足りないと「硬くてバサバサな髪」になってしまい、

十分に足りていると「柔らかくてなめらかな髪」になるのです。

 

つまり、髪を柔らかくしたいならば、上記のような脂肪酸(パルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸)を含むオイルを髪につけるのが良いということ。

 

オレイン酸やパルミチン酸でも軟化効果はありますが、

ずば抜けた軟化効果を持っている脂肪酸が、「パルミトレイン酸」です。

 

パルミトレイン酸を多くむマカダミアナッツオイルを髪につけることで、バサバサ髪が驚くほどしなやかになります。

パルミトレイン酸のひみつ(3)酸化に強い

植物オイルを美容に使う際に気を付けなくてはいけないのが「酸化」

 

オイルは、空気に触れるうちに酸化してしまいます。

酸化したオイルをお肌や髪につけていたら、むしろ逆効果。

 

酸化は肌荒れや老化の原因なので、美容のためにつけているつもりが、余計にお肌をボロボロにさせてしまいます。

 

オイルによって、「酸化しやすい油」「酸化しにくい油」があるので要注意。

 

酸化しやすい油としては、下記のような油が挙げられます。

 

・アマニオイル

・えごまオイル

・しそオイル

・ひまわりオイル

・紅花オイル

 

酸化しやすい油には、「リノール酸」「α‐リノレン酸」が多く含まれています。

たとえば、アマニオイルにはα‐リノレン酸が47.7%、ひまわりオイルにはリノール酸が69%も含まれています。

 

リノール酸やα-リノレン酸は人間の体に必要な脂肪酸ではあるのですが、

非常に酸化されやすいという特徴があるのです。

 

そのため、こういったオイルをお肌や髪に塗るのは危険。

あっという間に酸化して、肌荒れや肌老化の原因になったり、悪臭を発したりしてしまいます。

 

一方、マカダミアナッツにはリノール酸やα-リノレン酸がほとんど含まれません。

(リノール酸:2.7% リノレン酸:2.4%)

 

そのため、非常に酸化しづらいという傾向があります。

安定性が高いのでお肌につけても安心ですし、保存性にも優れているというのが嬉しいポイントです。

マカダミアナッツオイルってどうやって使うの?

さて、パルミトレイン酸とマカダミアナッツオイルの魅力が分かったところで、問題は「どうやって取り入れるか」ということですよね。

 

マカダミアナッツオイルの使い方は工夫次第で無限大。

 

たとえば、

 

・化粧水や乳液に混ぜる

 

・化粧下地に混ぜる

 

・デコルテにつけてマッサージをする

 

・ボディクリームに混ぜる

 

等、さまざま。

 

バニシングオイルという異名をもつマカダミアナッツオイルは、すぐにサラサラになるため、ボディケアに使っても洋服につきづらいのが嬉しいところ。

乾燥を感じた時にぜひ使ってみましょう。

 

また、特にオススメなのは「トリートメントに数滴混ぜる」という方法です。

 

先ほども述べた通り、マカダミアナッツオイルは髪の毛を柔軟にする効果に非常に優れています。

 

そのため、トリートメントに数滴混ぜて使うと、髪の毛が「しっとり」「さらっさら」に変化します。

 

始めて使った方は「自分の髪の毛じゃないみたい!」と驚いてしまうかもしれませんよ。

ニキビ肌の方は要注意!

このように、素晴らしい効能を持つマカダミアナッツオイルですが、ひとつ注意点があります。

 

それは、「ニキビにはつけないこと」です。

 

マカダミアナッツオイルには、オレイン酸も多く含まれています。

オレイン酸自体は保湿効果も高く、人間に必要な脂肪酸のひとつですが、「アクネ菌のエサになる」という特徴があります。

 

そのため、ニキビの上からつけてしまうと悪化の原因に。

使用していて「ニキビが増えてきた」という場合や、ニキビができやすい方は使用をやめることをおすすめします。

まとめ

本日は、バニシングオイルことマカダミアナッツオイルについてお話ししました。

 

マカダミアナッツオイルは、他のオイルには無い、不思議な魅力をもつオイルです。

上手に使えば、あなたの美しさを一層引き出すことも可能。

 

「消える」オイル美容で、すべすべなお肌としなやかな髪を手に入れてみてはいかがでしょうか?

 

<参考URL>

・NIPRO https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/10/02.html

・かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

https://ameblo.jp/rik01194

・Cityliving web https://city.living.jp/citymate/citymate080/mate_beauty/858162

 

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