【管理栄養士執筆】ワインに含まれる栄養素とは?ワインを使ったおすすめレシピもご紹介!
フルーティーな香りと味わいが楽しめるワイン。ワインの消費量が多いフランスは、牛肉やバターなど脂っこいものを食べているにも関わらず、心臓疾患による死亡率が低いといわれています。
ワインが心臓病リスクを下げるという「フレンチ・パラドックス」という言葉もある通り、ワインもお酒の中では健康に良さそうなイメージがありますよね。とはいえ、どんな栄養素が含まれているのかを知らない方は多いはず。
この記事ではワインに含まれる栄養素と健康効果、飲み残したワインを使ったおすすめレシピをご紹介します。
アンチエイジングに効果的◎「ポリフェノール」
ワインにはポリフェノールが豊富に含まれていて、「活性酸素」を除去してくれる働きがあります。活性酸素はシミやシワなどといった老化の原因となるので、ワインを飲むことでアンチエイジング効果を期待できます。さらに、ポリフェノールは動脈硬化や認知症の予防にも効果的です。
むくみ対策におすすめ!「カリウム」
美味しいおつまみには塩分が多いので、お酒を飲んだ次の日はどうしてもむくんでしまいがち。ワインに含まれる「カリウム」は摂りすぎた塩分を排出する効果があるので、むくみ対策や高血圧対策におすすめです。
腸内環境を整える「有機酸」
ワインには酢酸やクエン酸、酒石酸、リンゴ酸といった「有機酸」が含まれています。これらは、腸内の悪玉菌を抑える働きがあり、ビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌を増やしてくれます。便秘や軟便などで悩んでいる方は、お酒の席でワインを選ぶようにしましょう。
余ったワインを消費!ワインを使ったおすすめレシピ
余ったワインを冷蔵庫に入れっぱなしにしていませんか?ワインは空気に触れると酸化して状態が悪くなってしまいます。飲み切れない場合は美味しいうちに料理に使うのがおすすめです。
牛肉の赤ワイン煮込み
牛肉の旨みと赤ワインのコクが合わさった上品な味わいの煮込み料理です。煮込む時間は長いですが、工程は少ないので簡単に作れますよ。
材料(2人前)
・牛すね肉(シチュー用)……200g
・塩こしょう……少々
・小麦粉……適量
・にんじん……1/2本
・玉ねぎ……1/4個
・ニンニク……1/4個
・オリーブオイル……大さじ1
・バター……大さじ1/2
・塩こしょう……少々
(A)
・ドライプルーン(種抜き)……4個
・赤ワイン……3/4カップ
・ウスターソース……小さじ2
作り方
1.にんじんは1.5cm厚さの半月切り、玉ねぎとニンニクは薄切りにしておきましょう。
2.牛肉に塩こしょうと小麦粉をまぶして、オリーブオイル半量を熱したフライパンで表面をこんがり焼き、一度取り出しておきます。
3.残りのオリーブオイルを足して野菜を加え、フタをして5分蒸し焼きにし、肉を戻し入れます。
4.(A)を加えて約40分煮込み、バターと塩こしょうで味を整えたら完成です。
アクアパッツァ
白ワインの爽やかな風味と魚介の旨みがギュッと詰まったアクアパッツァです。野菜の彩りがきれいで、おもてなしやホームパーティーにぴったりです。
材料(2人前)
・鯛(切り身)……2切れ
・塩……少々
・ブロッコリー……1/4個
・ミニトマト……4個
・ニンニク……1/2片
・水……70ml
・白ワイン……40ml
・オリーブオイル……大さじ1
・塩こしょう……少々
作り方
1.鯛に塩を振ってしばらく置き、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。ミニトマトはヘタを取り、ブロッコリーは小房に分けます。ニンニクは包丁の腹でつぶしておきましょう。
2.フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけ、香りが出てきたら鯛を皮目から焼き、両面にこんがりと焼き色をつけます。
3.水と白ワインを加えてフタをし、5~6分蒸し焼きにします。
4.ブロッコリーを加え、火が通ったらミニトマトを入れて塩こしょうで味を調えます。
りんごの赤ワインコンポート
赤ワインの風味とりんごの甘酸っぱさが相性ぴったり。そのまま食べるのはもちろん、トーストにのせたり、ヨーグルトやバニラアイスにトッピングしたりするのもおすすめです。
材料(2人前)
・りんご……2個
・レモン……1/2個
・シナモンスティック……1本
(A)
・赤ワイン……450ml
・水……150ml
・砂糖……大さじ3
作り方
1.りんごは皮を剥いて8等分にし、種を取り除きます。レモンは5mm幅にスライスしましょう。
2.鍋に(A)を入れ、中火にかけて砂糖を溶かします。
3.りんごとレモン、シナモンスティックを加え、落し蓋をして弱火で15~20分ほど煮込みます。火を止めて落し蓋をしたまま冷まし、味を染み込ませます。
まとめ
ワインにはアンチエイジングやむくみ予防、腸内環境の改善など、さまざまな効果があります。料理に使えば味に深みが出て、ワンランク上の味を楽しむことができますよ。今回ご紹介したレシピを参考に、ワインを美味しく味わいましょう。
執筆者プロフィール
安達春香
3年間栄養士として老人ホームや保育園で実務経験を積んだ後、管理栄養士免許を取得。食品会社での研究開発に携わったことも。現在はフリーランスのWebライターとして、栄養に関する記事を専門に扱い、数多くのメディアにて執筆。難しく答えの出にくい栄養に関する知識をわかりやすく伝えることをモットーに活動中。