【医師監修】話題のフォトフェイシャル®って一体なに?レーザー治療との違いや料金相場など
歳を重ねるごとに増えていく、お肌のトラブル。
・シミ、そばかす
・くすみ
・小じわ
・赤ら顔
・毛穴の開き
・ニキビ跡 etc.
本当は美容治療を受けてみたいけど、
やっぱり副作用が強そうで怖い・・・。
そんな方におすすめなのが、「フォトフェイシャル®」。
一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
フォトフェイシャル®は、医療機関でのみ受けることができる美容医療。
光の出力や照射を設定することによって、様々なお肌の悩みに対応できる画期的な治療法なんです。
しかも、安全性と効果が高いということでも有名!
本日はそんなフォトフェイシャル®の魅力についてお話ししていきたいと思います。
フォトフェイシャル®っていったいなに?
宣伝でも時折見かける「フォトフェイシャル®」という単語。
美容に詳しい方なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、一体どんなものなのかご存知ですか?
まずはそんな、フォトフェイシャル®の基礎知識についてご紹介したいと思います。
フォトフェイシャル®とは、医療機関(病院・クリニック)でのみ受けられる美容医療。
IPL(インテンスパルスライト)と呼ばれる、何色もの光が集まってできている柔らかな光を使って行う治療です。
現在は日本ルミナス社が商標を持っておりますが、様々なレーザー会社からIPL治療器が発売され、最近ではフィルターを変えることで、より求める効果に応じてアプローチすることでできるようになってきています。
フォトフェイシャル®の特徴としては、様々なお肌の悩みに対応しているということ。
具体的には、以下に挙げるようなお悩みへの効果が期待されています。
(1)シミ・そばかす
紫外線などによってメラニン色素が沈着すると、「シミ」や「そばかす」が現れますよね。
フォトフェイシャル®の光を当てることで、メラニン色素が浮き上がり、シミやそばかすが剥がれ落ちたり、くすみが解消されるという効果が期待されています。
(2)小じわ・たるみ
年齢を重ねるごとに気になってくるのが、「小じわ」。
フォトフェイシャル®を当てることで、熱作用により真皮の線維芽細胞の働きを活性化させ、ハリを出す効果が期待されています。
(3)赤ら顔
顔の毛細血管が透けて見える「赤ら顔」でお困りの方も、少なくないのではないでしょうか。
フォトフェイシャル®の光は、肌の表面から見える毛細血管にあえてダメージを与えることで、赤ら顔を解消するという効果が期待されています。
(4)毛穴の開き
たるみや乾燥などによって広がってしまった「毛穴の開き」。
毛穴が開いているとメイクをしてもいまいちノリが悪くて、げんなりしてしまいますよね。
フォトフェイシャル®は、毛穴をきゅっと引き締める効果も期待されています。
(5)ニキビ跡
ニキビが治った後にお肌に残る、厄介な「ニキビ跡」。
このニキビ跡も、シミと同じくメラニン色素の沈着が原因です。
フォトフェイシャル®の光を当てることで、シミと同じくメラニン色素を浮き上がらせて、ニキビ跡が解消されるという効果が期待されています。
フォトフェイシャル®とレーザー治療は「波長」が違う?
このように様々なお肌の悩みに対応しているフォトフェイシャル®ですが、似たようなものとして「レーザー治療」があります。
一体、フォトフェイシャル®とレーザー治療の大きな違い、それは「波長」です。
光の色というものは、波長によって作られています。
たとえば、
紫色の光は、400nm~435nmの波長によってできています。
青色の光は、435nm~490nmの波長によってできています。
緑色の光は、490nm~560nmの波長によってできています。
黄緑色の光は、560nm~580nmの波長によってできています。
黄色の光は、580nm~595nmの波長によってできています。
オレンジ色の光は、595nm~610nmの波長によってできています。
赤色の光は、610nm~750nmの波長によってできています。
このように、光というものには、さまざまな「波長」があります。
そして、フォトフェイシャル®とレーザーにおいて決定的に違うのは「波長の範囲」が異なるということです。
具体的に言うと、
フォトフェイシャル®は、波長の範囲が広く、
レーザー治療は、波長の範囲が狭いのです。
たとえば、シミによく使用されるレーザー機器として、Qスイッチルビーレーザー®というものがありますが、これの波長は、「694nm」です(色で言うと赤色)。
対して、フォトフェイシャル®の波長は、「560nm~1,200nm」。
つまり簡単に言うと、フォトフェイシャル®は、黄緑色・黄色・オレンジ色・赤色といったさまざまな色が混ざった光なのです。
フォトフェイシャル®がさまざまなお肌の悩みに同時に対応しているのは、さまざまな色が混ざっているからなのです。
フォトフェイシャル®とレーザー治療のメリットデメリット
ここからは、フォトフェイシャル®とレーザー治療の具体的な「メリット」「デメリット」を比較していきたいと思います。
自分にはどちらが向いているのか、参考にしてみてくださいね。
フォトフェイシャル®
~メリット~
・ダウンタイムがおだやか。
レーザー治療と比較し、光のパワーが優しめなので、目立ったダウンタイムはあまり感じない方が多いと言われています。
ただし、シミやそばかすはかさぶたになって浮き出るため、剥がれ落ちるまでは少し濃くなって目立ちます。
施術後すぐに洗顔やメイクをすることが可能です。
・痛みが少ない。
レーザー治療と比較すると、光のパワーが優しめなので、痛みも少なめだと言われています。
冷却装置もついているため、さらに痛みは少なくなります。
・さまざまなトラブルを同時に治療することができる。
波長の広い光を使用しているため、さまざまな種類の肌トラブルを同時に治療することができます。
~デメリット~
・定期的に通う必要がある。
レーザー治療の場合は1回(もしくは数回)の治療で完了しますが、フォトフェイシャル®の場合は3~4週間に1回を目安に通う必要があります。
・効果は比較的おだやか。
フォトフェイシャル®でも十分な効果を実感する方は多いですが、特定のお肌の悩みに特化したレーザー治療と比較すると、やはり効果はおだやかなものとなります。
・肝斑が悪化する可能性がある。
一般的に肝斑はIPL治療にて悪化する可能性があります。
肝斑の合併がないか主治医に診断してもらってからうけるようにしましょう。
・熱傷のリスクがある。
出力を高くするほど火傷のリスクが高くなりますし、日焼けした場合もリスクが高くなります。
また、毎月一回継続的に何年もIPL治療をすることでも熱損傷により皮膚がうすくなることがありますので、闇雲に継続するのではなく専門医にみてもらいながら行いましょう。
レーザー
~メリット~
・1回(もしくは数回)で完了する。
定期的に通う必要があるフォトフェイシャル®の場合と異なり、1回(もしくは数回)の通院で治療が完了します。
・効果が比較的強い。
フォトフェイシャル®と比較すると光のパワーが強いため、明確な効果を実感する方が多いのが特徴です。
~デメリット~
・ダウンタイムがある。
フォトフェイシャル®と比べると赤みやレーザー後の炎症後色素沈着などのダウンタイムの可能性がある。
・痛みがある。
フォトフェイシャル®と比べると出力が強いため、痛みを感じる方が多いのが特徴です。
場合によっては外用による局所麻酔をする必要があります。
・さまざまな悩みを同時に解消することができない。
波長が狭いため、特定のお肌の悩みにしか対応していません。
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