【医師監修】美白作用がしられる「L-システイン」。肝斑にも効果あり?

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【医師監修】美白作用がしられる「L-システイン」。肝斑にも効果あり?

美白成分としてよくしられる「L-システイン」。シミ対策にも効果的であるといわれ、女性にとって嬉しい働きをもつ成分のひとつです。

 

年齢とともにどうしても気になってくるシミ。「いつの間にこんなところに?!」なんて驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。突如現れたそのシミは、もしかしたら「肝斑」かもしれません。

肝斑の改善には飲み薬が一般的ですが、サプリメントで効果があればより日常に取り入れやすいですよね。

 

今回は、L-システインの働きや効能から、肝斑にも効果があるのかを解説します。

L-システインとは?

L-システインとは?

まずは、L-システインの成分についてご紹介します。

 

L-システインはアミノ酸の一種で、生きていくために必要なタンパク質を生成する成分です。体内で合成できるアミノ酸であり、アミノ酸の中でも「非必須アミノ酸」といわれます。

 

抗酸化作用や代謝の促進メラニンの生成を抑制するなどの働きで知られており、医薬品やサプリメントなどに幅広く使用されています。

L-システインの働きと得られる効果

続いて、L-システインのもつ働きと得られる効果についてご紹介します。

美しい肌をつくる

まずよくしられているのは美肌効果です。

 

L-システインはメラニンをつくる酵素チロシナーゼの働きを抑制すること、つまり「メラニンの生成を抑制する」ことが分かっています。ターンオーバーを正常化し、シミや肌荒れなどを改善する効果があり、美肌をつくる上で欠かせない成分であるといえます。

代謝アップ

L-システインは体内の新陳代謝を促進し、必要なエネルギーを効率的に作り出します。

 

エネルギー不足が起こらなくなることで、体の疲れやだるさなどが緩和されるといった効果があります。

抗酸化作用

L-システインは、抗酸化作用をもつことでも知られています。

 

ガン化や老化に関わるといわれる「活性酸素」は、さまざまな病気を引き起こす原因となることが分かっています。L-システインは体内に蓄積した活性酸素を取り除く抗酸化作用をもっており、老化や病気を予防する効果があります。

L-システインは肝斑にも効果があるのか

L-システインは肝斑にも効果があるのか

L-システインの効能のひとつに「美しい肌をつくる」がありますが、シミとは少し発生原因が異なる「肝斑」にも効果があるのでしょうか。

 

ここでは、肝斑が発症する原因やL-システインの働きから、「L-システインは肝斑にも効果があるのか」を解説します。

肝斑が発生する原因

肝斑とは、頬骨や目尻あたりに左右対称に現れるシミの一種。30〜40代に発症することが多いといわれています。シミの主な原因である紫外線に加え、ホルモンバランスの乱れやストレスも、肝斑が発症する原因のひとつであると考えられています。

肝斑に作用するメカニズム

肝斑の改善には、主にビタミンCトラネキサム酸などの内服薬が利用されます。

 

トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化因子である「プラスミン」をブロックする働きをもちます。また、ビタミンCにはメラニンの生成を抑制したり、できてしまったメラニンを褪色させる働きがあります。

 

L-システインも、このビタミンCと同じような働きをもっているのです。

L-システインは肝斑にも効果あり!

前述のとおり、肝斑にはトラネキサム酸やビタミンCといった内服薬で改善効果が期待できます。ビタミンCと同じようにメラニンの生成を抑える働きをもつL-システインは、肝斑の改善にも効果を期待できるといえます。

L-システインを摂取するには

肝斑にも効果が期待できるL-システイン。私たちは日常にどのように取り入れることができるのでしょうか。

L-システインを含む食品

L-システインは「シスチン」という形で、レバーなどの肉や魚、たまねぎやブロッコリーなどの野菜に含まれます。シスチンとして人の体内に入ることで、 L-システインへと変換されていく仕組みです

 

食品に含まれるシスチンは少量であるため、必要量を食事から摂ることは難しいとされています。

体内で合成させる方法

そこで出てくるのが「体内合成」といった方法です。シスチンを含む食品で補うことで体内でL-システインが合成され、量を増やすことができます。

 

また、合成量は加齢とともに減少していきます。そのため、サプリメントなどで補うことが推奨されているのです。

ビタミンCやEとの相乗効果も

シミや肝斑の改善薬として市販されている医薬品には、トラネキサム酸・L-システイン・ビタミンCの3つが配合されているものが多くみられます。これは、ビタミンCがメラニン色素の無色化の働きをもち、L-システインと一緒に摂取することで相乗効果があるためです。

 

また、新陳代謝をアップしメラニンの排出を促すビタミンEも、L-システインと併用することでより効果が期待できることが分かっています。

まとめ

まとめ

女性に嬉しいさまざまな働きをもつL-システイン。美白作用だけでなく、肝斑の予防や改善にも効果が期待できます。

 

「レーザー治療などはハードルが高い…」と諦めるのはまだ早いです。トラネキサム酸やビタミンCとあわせてL-システインを摂取することで、肝斑への効果が期待できますよ。

監修医師プロフィール

監修医師プロフィール

BIO CLINIC 表参道 院長

金子 拓人

 

[プロフィール]
横浜市立大学医学部医学科を卒業し、聖路加国際病院他多くの病院・クリニックに麻酔科として勤務する。
2021年には心臓血管麻酔専門医を取得。
西洋医学の現状のあり方に疑問を持ち、分子整合栄養医学を学ぶ中で、予防医療と統合医療の普及の必要性を強く感じるようになる。
2022年、BIO CLINIC 表参道 オープン。
「予防医療と統合医療で皆さんをより健康に幸せにすること」を使命としBIOクリニックでの診療に邁進する。

BIO CLINIC 表参道
https://bio-cl.com

 

TEL:03-6432-9101
150-0001 東京都渋谷区神宮前4-26--26ニュークラシックス2F

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