DVは暴力だけじゃない。DVの種類からその対処法とは?
DVと聞くと、家庭内暴力を思い浮かべがちではありませんか?実はDVはそれだけじゃないんです。身体を傷つけたり、精神を崩壊させたり、社会的活動を阻止したりと、実に様々な種類が挙げられます。今回は、その中でも代表的なDVの種類や実際にDVにあった時の対処法についてをご紹介いたします。
DVの基本とその種類とは?
DVと聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?実は家庭内暴力だけがDVではありません。ここでは、そもそもDVとは何か?DVにはどんな種類のものが含まれるのかについて、ご紹介したいと思います。
そもそもDVとは?
DVとはドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence)の略で、配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力のことを示します。これらの多くは日常生活で起こっていることが多いです。DVは気がつかない間に被害に遭っていることがあるので、暴力を振るわれている側は、実は自分が暴力を受けていると気がついていない場合もあります。だからこそ、DVと認知されず、発見が難しい場合が多く存在します。
DVの5つの種類とは
DVは単なる暴力だけではありません。実は身体的暴力や精神的暴力、性的暴力、社会的暴力、経済的暴力など、大まかに5つの種類に分けることができます。今回はその5つのDVについて詳しくご紹介いたします。
身体的暴力には、叩く、殴る、蹴るなど、身体に直接何らかの影響を与える行為を指します。多くの場合は、身体に跡が残っています。写真などに記録して残しておくと、あとで裁判などの時に、証拠として使用できる場合があります。打撲など軽い怪我であっても、一度はお医者さんに診てもらいましょう。ひどい例になると、髪を引っ張って引きずり回されたり、首を締められたりと、命の危険に関わる行為につながります。他にも、刃物でおどす、平手で打つ、物を投げる、首をしめるなどが挙げられます。思い当たる行為があれば、自分もいつの間にかDVにあっていないか少し疑った方がよいかもしれません。
相手の嫌がる言葉を言う、暴言を吐く、無視するなど、精神的な嫌がらせのことを指します。精神的暴力は、その場で記録に残しづらいため、DVを受けてたという証拠が残しにくいです。また、精神的暴力が行き過ぎると、ひどい時には監禁状態にもなりかねないので十分注意しましょう。他にも、大声で怒鳴る、話しかけているのに無視する、バカにするなどの例が挙げられます。精神的暴力は、受ける側の心をぼろぼろにさせるため、早めに気がついたら相談所などで相談するようにしましょう。
性的行為を強要する、避妊に協力しないなど、嫌がっているにも関わらず、性的な暴力を振るわれることを指します。好きな人だから仕方がないと、つい許しがちかもしれません。ずっと従っていると相手の奴隷になってしまうので、「もしかしてこれはDVかも?」と思った場合は、早めに声をあげるようにしましょう。もし、自分も性的暴力を受けているかも、と思われている方がいれば、性的暴力被害者センターなどの相談所に相談することをおすすめします。特に、身近な人では相談しにくい場合もあるので、専門の相談所に、電話などで相談すると良いでしょう。
頻繁な電話・メール、外出や友達付き合いの制限、過剰な嫉妬など、個人の社会的活動を妨げる行為を指します。特に、知人や友人に会うことを足止めされることや電話を取り上げ、社会的繋がりを立たせようとする行為はよくあることです。他にも、SNSを禁止する、働くことを制御する、知り合いと会おうとすると禁止するなどが挙げられます。
生活費を渡さない、借りたお金を返さない、借金を負わせるなど経済的活動を妨げることを指します。他にも、仕事をやめさせる、収入金額を知らせない、被害者預貯金を勝手に使う、被害者名義借金をするなどが挙げられます。