【専門家監修】目が疲れた…現代人の9割が悩んでいる眼精疲労の原因と効果的に防ぐ7つの方法
パソコン、スマホ、テレビ…。
私たちの身の回りには、目を疲れさせる原因がたくさんあります。
現代病のひとつとも言われる「眼精疲労」。
たかが目の疲れ、と侮ってはいけません。
眼精疲労をそのまま放っておくと、
「首や肩のこり」「頭痛」「不眠症」「自律神経の乱れ」など、全身の不調の原因にも。
ゆくゆくは白内障などの重い病気に繋がってしまう可能性だってあります。
眼精疲労は、日ごろからの予防とケアが重要。
「なんだか目が疲れたな…」と感じたら、できる限り早く解消して蓄積させないようにしましょう。
本日は、数々の治療実績をお持ちである東洋医学の専門家監修のもと、多くの現代人のお悩みである「眼精疲労」の効果的な対策法をご紹介していきたいと思います。
INDEX
現代人の9割は目の疲れで悩んでいる
パソコンやスマホ、テレビなどのディスプレイ画面のことを「VDT(Visual Display Terminal)」といいます。
ご存知の通り、現代は仕事でもプライベートでも、このVDTを見続けることが習慣化しています。
このような目の使い方をするようになったのは、人類の長い歴史のなかでもほんのつい最近のこと。
そしてこのVDT作業こそが、現代人の目の疲れの大きな原因であると言えます。
では、なぜVDT作業をすることが眼精疲労に繋がってしまうのでしょうか。
まず、その理由に迫ってみたいと思います。
VDT作業で目が疲れる原因(1)毛様体の緊張
パソコンやスマホの作業で目が疲れてしまう原因のひとつ、それは「近くを見続ける」ことによる毛様体の緊張です。
人間の目の中には「毛様体」という筋肉があります。
毛様体は、カメラでたとえると「絞り」。
近くにピントを合わせたり、遠くにピンと合わせたり、というのを調整する「絞り」です。
近くにピントを合わせるとき毛様体は緊張し、遠くにピントを合わせるとき毛様体は弛緩するのです。
この機能のおかげで、私たちは近くにも遠くにも焦点を合わせることができます。
パソコンやスマホの作業を長時間行っているときは、常に近くを見続けています。
つまり、毛様体がずっと緊張状態だということです。
それでも毛様体は頑張ってはたらいてくれるため、気付いたころにはひどい「毛様体疲労」に陥っているというわけです。
これこそが、目の疲労を感じるおもな原因であると言えます。
VDT作業で目が疲れる原因(2)ブルーライトによる網膜の酸化
眼精疲労のもうひとつの大きな要因は「ブルーライト」です。
最近よく聞くようになってきた言葉ですよね。
でも、ブルーライトが一体どんなものなのか、ご存知ですか?
ブルーライトとはその名の通り、「青い光」。
パソコンやスマホからは、いろんな色の光が出ています。
赤い光、緑の光、黄色の光、白い光、などなど。
そしてその中で注意すべきなのが「青い光」です。
青い光は、紫外線と波長が似ています。
「肌や目の奥まで入り込み、刺激を与えてしまう」
という性質があるのです。
目から入ったブルーライトは、目の奥にある「網膜」というところに届きます。
網膜は、カメラで言うと「フィルム」です。
光がこのフィルムに当たることで、象として認識できるのです。
ブルーライトを見続けると、網膜を「酸化」させる可能性が指摘されています。
「なんだか目の奥が重い…」
というときは、ブルーライトによって網膜が酸化されているかもしれません。
酸化とはいいかえると「錆び」のこと。
大事なフィルム(網膜)がブルーライトによって錆びていってしまうのです。
網膜のサビは、「加齢黄斑変性」の原因のもなると言われています。
加齢黄斑変性は、視界が歪んで見えたり、暗く見えてしまう病気。
最悪の場合、失明に至ることもあるので、決してあなどってはいけません。
VDT作業で目が疲れる原因(3)角膜が乾く
VDTの作業で目が疲れてしまう原因の3つめ、それは「ドライアイ」です。
パソコンやスマホなどの画面を集中して見続けていると、まばたきの回数が減ると言われています。
まばたきは、涙を目の表面に均一にのばすはたらきがあるので、まばたきが減ることで目の表面(角膜)の涙が不安定になるのです。
涙が不安定になると、乾燥によって目の表面がでこぼこになってしまいます。
これが「ドライアイ」という状態。
ドライアイになると、
・目がゴロゴロする
・光がまぶしく見える
・目が痛い
・異常に目が疲れる
などの症状を感じるようになります。
VDT作業で目が疲れる原因(4)肩こり
VDTの作業で目が疲れてしまう原因の4つめ、それは「肩こり」です。
肩こりの方の約2人に1人が、眼精疲労を訴えているというデータがあります。
因果関係は具体的にはわかっていませんが、肩こりが眼精疲労に影響している可能性は指摘されています。
眼精疲労を放置しておくと、頭痛、吐き気、胃痛、イライラ、集中力の低下、さらに全身の倦怠感や軽度のうつ状態などの深刻な症状に進展することもあります。
ぱっと見、関係がないようにみえても、実は眼精疲労の症状だったということも少なくないのです。
慢性的に目を酷使している人は、なるべく早めに対策をとることをおすすめします。
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