フランスから学ぶ、子育てと仕事を両立するコツとは
女性の社会進出が進み、
最近は子育てをしながらお仕事をするママさんも増えてきましたね。
しかし、子育てと仕事の両立はなかなか大変なもの。
思い通りにいかなくて、
「世の中の働いてるママは一体どうしてるの?」
と不思議になってしまいますよね。
「仕事だけ」「育児だけ」でも大変なのに、
それを両立するなんてとてもじゃないけどムリ…
そう感じているママさんも多いかもしれませんね。
本日は、女性が子育てと仕事を両立する国「フランス」をお手本に、
その秘訣を探っていきたいと思います。
少しの工夫で、子育てや仕事が楽になるかもしれません。
にっちもさっちも行かなくて困っている、というときは
フランス流の子育てをぜひ参考にしてみましょう。
育児と仕事の両立は本当に大変!
「子育てと仕事の両立」
これは、仕事をしているママなら誰しもが抱えている、大きなテーマです。
そもそも、「子育て」自体が非常に大きな仕事です。
生きている人間の子供を育てるというのは、たいへんな責任を伴いますし、
子供はなかなか言うことを聞いてくれません。
思い通りに行かなくて、もう心がパンクしそう…。
そうなってしまうのも、無理ありません。むしろ当然のことです。
育児に奮闘しているママさん、本当に毎日、お疲れさまです。
育児だけでも大変なのに、同時に仕事もするなんて、
もはや「神業」と言ってもいいくらいです。
でも、子育ては待ったなし。
育児に定時はありませんし、泣いても笑っても逃げ出すことはできません。
それに加えて、生きていくためにはお金が必要。
仕事にだって出なければいけません。
「子育てと仕事の両立」という、神のみがなせる業を、
世のママたちは求められているのです。
育児と仕事を両立するなんて、すごい!
もちろん、生きていくうえでそうしなければいけないのはたしかですが、
子育てと仕事の両立は本当にすごいこと。
周りのママたちもそれをこなしているからといって、
それを「普通」だと思ってはいけません。
まずは、育児と仕事を両立している自分は、
「本当にすごいことをしているんだ」ということに気付いてください。
どんなに頑張っても、だれも褒めてくれない。
当たり前のことをしているだけ、と思われてしまう。
そんなの、心がパンクしてしまうのも無理ありません。
身を粉にしてどんなに頑張っても、
感謝されなかったり、当たり前だと思われてしまうと、
やっぱり悲しくなってしまうもの。
でも、子育てと仕事の両立が「当たり前」なはずがありません。
「自分はとんでもなくすごいことをしているんだ」
ということは、忘れないようにしましょう。
フランスと日本の仕事&子育て環境の違い
子育てが大変な理由は、日本の育児環境にも要因があります。
女性の就業率が85%で、ほぼすべてのママが仕事をしているという「フランス」の様子を見ていると、育児環境が国によってどれほど違うかが分かります。
本日は、育児と仕事を両立している女性が多い、フランスの育児事情をご紹介したいと思います。
フランスの子育て事情(1)労働時間が少ない
まず、フランスの場合は「働いていても家族と過ごす時間を十分にとる」ことができます。
フランスの労働時間は、フルタイムで週35時間。つまり、一日7時間程度。
日本と比べて週5時間も少ないことが分かります。
さらに、年間の有給休暇はなんと約5週間。
日本は約20日間だということを考えると、いかに少ないかということが分かりますね。
フランスの場合、働きながら子育てをする環境が整っています。
比べてみると、日本での子育てと仕事の両立がたいへんな理由が分かりますね。
フランスの子育て事情(2)学校も母親は仕事しているのが前提
フランスで働きながら子育てをしやすい理由の一つとして、
「幼稚園や学校も母親が働いていることを理解している」ということがあります。
つまり、「母親がすべきこと」が少ないのです。
たとえば、日本の小学校の場合は、入学式、卒業式、授業参観、運動会など、
親が参加するイベントが多いのが特徴。
一方、フランスの小学校ではこういったものはありません。
「母親が働いている」ということを前提としたスケジュールになっているのです。
また、
「子供にランチョンマットを持たせる」
「連絡網で親同士が連絡のやり取りをする」
などの、「母親がすべきこと」もありません。
親が仕事に専念する環境が整っているのが、フランスで子育てをしやすい理由のひとつです。
フランスの子育て事情(3)父親が子育てに協力的
フランスでは、日本ではまだまだ珍しい
「男性の育児休暇」の制度が整っているということも挙げられます。
国全体として、「男性の育児参加」を支援する流れがあるので、
日本よりも父親が子育てに協力的なのが一般的です。
夫婦で育児を分担できる環境が整っているのも、
女性が子育てしながら働くことができる理由のひとつです。
フランスから学ぶ、子育てと仕事の両立のコツ
このように、フランスの場合は、
様々な点において、子育てと仕事を両立するための環境が整っています。
なんともうらやましい限りですよね。
でも、ここは日本。
フランスのように育児環境が整ってはいませんが、それでも子育てをしなければいけません。
そのために、
私たちが参考にできる、フランス人の「子育てと仕事の両立のコツ」をご紹介したいと思います。
フランスの子育てのコツ(1) 朝はパン
日本の場合、朝からしっかりとした朝食を作るママさんも少なくないですよね。
メインに、みそ汁に、ご飯に…と用意していては、
時間もかかるしなかなか大変ですよね。
フランスの場合、紙ナプキンの上で、パンを食べておしまい、ということも少なくないようです。
これならお皿を洗う必要もないので、大幅に時間を短縮することができます。
フランスの子育てのコツ(2) お惣菜を利用する
日本では、平日の夜でも「一汁三菜」を用意するママさんも多くないですよね。
パスタやカレーなどの一品料理で済ませてしまうと、
「今日は手抜きしてしまったな…」と罪悪感を感じてしまう方もいるかもしれません。
フランスの場合は、もっとライト。
スーパーで買ってきたお惣菜に、スープだけだったり、買ってきたピザだったり。
「一品料理」で済ませることが少なくないよう。
必ずしも、「一汁三菜」にこだわる必要はありません。
スーパーにはさまざまなお惣菜もありますし、そういったものも積極的に利用してみましょう。
フランスの子育てのコツ(3) 残業は極力しない
フランスの場合、家庭を大切にするので残業はほとんどしません。
日本の場合、労働環境が異なるので、これはなかなか難しいかもしれませんが、
できるだけ残業の少ない職場を選ぶことも重要なことです。
現在、残業が多い職場で働いている方は、転職を検討してみても良いかもしれません。
まとめ
本日は、フランスから学ぶ
「子育てと仕事を両立させるコツ」をご紹介しました。
文化や環境が異なるので、難しい面もありますが、
もしかしたらお手本にできる点もあるかもしれません。
何より大事なのは「~すべき」をなくすこと。
お惣菜を使っても、朝ごはんをパンだけにしても、
そんなやり方もアリ、ということを忘れないようにしましょう。
心がパンクしないよう、適度に息抜きをしながら、
がんばっていきましょう。
<参考URL>
・現代ビジネス https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64741?page=3