私は母親になる。事前に確認しておくべき母親になる心構えと事務手続き

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私は母親になる。事前に確認しておくべき母親になる心構えと事務手続き

母親になる。女性はきっと誰もが、「いつかは自分も母親になるのだろう」と幼い頃から漠然と意識していることだと思います。ただ、実際に妊娠を知り、喜びの反面、初産の妊婦さんの場合は特に「本当に私が母親になれるのだろうか・・・。」「これから一体何をどうすればいいんだろう・・・。」と、色々と心配になることでしょう。

今後の妊娠生活、また出産後の生活を過ごしていくための母親としての心構えを、また必要となる事務手続き等を紹介していきたいと思います。

母親になる事が不安な人は多い

母親になる事は、ただただ「嬉しい」という感情ばかりではありません。それと同じくらいの不安があるということを、妊娠して初めて気がつくという方が多いのではないのでしょうか。

 

妊娠を知り、病院へ行くと出産予定日を告げられます。ゴールは突然決まるのです。そこから定期検診の日程を逆算して組んでいき、妊娠生活がスタートします。

そして出産までの日々は、そのゴールに向かって多少後ろから軽く押されながら走るような、そんな感覚です。運動靴も履いてないし、ゴールまでの道のりも分からない、でもゴールには無理やり何かに押されて進んでいる、そんな状況、不安でないはずがありません。

その状況を、怖い、辛い、と思う時もあるかもしれません。しかし、初めて妊娠した時の気持ちは皆同じで、初めはわからないことだらけで、あなたと同じ不安に襲われたのです。

では、一体どうやって乗り越えたのでしょうか。

 

それは、無我夢中で走る自分を押してくれていた、可愛い赤ちゃんの存在を感じるようになるからです。

お腹の中で、一生懸命生きようとしている、大きくなろうと頑張って栄養を蓄え、お腹の外に出てくるための準備をしている、そんな赤ちゃんの存在に励まされるからです。

「この子を守ろう」と思う気持ちが、不安な気持ちをかき消して、初めは後ろから押されながら無理やり走っていた足が、いつの間に、その支えてくれた赤ちゃんの手を繋ぎながら一緒にゴールに向かって走っているような、そんな感覚になっていくのです。ただ、出産というゴールを終えても、まだそこは第一中継所。次のレースが始まります。

0歳、1歳、2歳・・・それぞれの難関ポイントを走りきるのは本当に大変なことです。それでも、一緒に同じゴールに向かって走ってくれる子どもがいると、お母さんは皆頑張れるのです。

よく「親は子どもと共に成長していく」と聞きますが、まさにその通りで、初めから母親の人なんていません。

母親になると変化する事

母親になると変化する事

母親になり、子どもが生まれると色々な身の回りの変化が起こります。

まず、夫婦2人の生活リズムが、子ども中心の生活リズムに変化します。何するにもまずは子どものことを第一優先で、授乳・ミルク、オムツ、お風呂、就寝、全てを大人が管理し、見守ってあげなければなりません。必然的に、自分や夫のことは二の次になります。ただ父親は育休などを取れるような環境でない限り、週のほとんどの日中は仕事に行くことは変わらないので、母親の生活の変化が一番大きくなります。

赤ちゃんのため、と考え過ぎてしまうため、自分が消失していくような感覚に襲われるお母さんもいるかもしれません。筆者もそうでした。何をするにも全てがいっぱいいっぱい。慣れないことばかり。疲れる、寝たい、肩も腰もしんどい・・・。あれ、自分の時間が全然無い。友達に「一日どう過ごしているの?」と聞かれても、「覚えてない・・・」と答えてしまうほど、頭はフリーズしたまま必死に赤ちゃんの世話をこなしていました。周りのママ友達に聞いても、出産直後は特に、そんな生活になりがちとのこと。

 

赤ちゃんのため、と思いながら、身を削って心をすり減らしてしまっては、自身だけではなく家族みんなにとって良いことではありません。赤ちゃんも、疲れたお母さんの顔を見るのは辛いはずです。

自分と向き合える時間を確保し、そのような辛い気持ちになるべくならないように、赤ちゃんと同じくらい自分を大切にするということを忘れないようにすることが大切です。好きな音楽を聴いて、好きな食べ物を食べる、お友達とおしゃべりをする、テレビで見て爆笑をする・・・。などなど、幸せを感じられるようなことをしてください。

母親が幸せで、ニコニコ笑顔でいてくれることが、赤ちゃんにとって一番の幸せに他ならないからです。

母親になっても変わらない事

母親になっても変わらない事

変わらないことは、母親になると並行して、これまで通り、夫の妻でもある、ということです。そして夫も、夫であり続けるということです。

 

夫にとっては、子どもができたとしてもあなたはあなたであり、大事な妻であり一番大切な女性なのです。そして、前述の通り夫にとっての生活リズムは子どもが出来てもそこまで変わらないので、家にいない間はこれまで通りで、父親としての感覚は母親に比べて芽生えにくいということもあり、父と母ではなく、夫と妻というスタンスはなかなかすぐには変えられないのです。しかし、女性は子どもができた瞬間に、夫を「赤ちゃんの父親」という存在に自然とシフトします。以前のように夫を心配し労う時間を削り、赤ちゃんのお世話で頭がいっぱいになります。子どもを育てるということはそのくらい大変なことで、ホルモンの影響でそう考えるように脳が指令を出しているので仕方がないことなのですが、そこから夫が寂しさを感じ、夫婦仲にひずみが生まれてしまうことも少なくありません。父親なのになんでそんなこと思うの!しっかりして!と言いたいところですが、現実問題そうなのです。

出産後の夫婦仲を良好に保つためには、女性が産後に起こるホルモンバランスの乱れについて、お互いに理解しておくことが何より大切です。赤ちゃんを守り育てるために、母親の愛情を強める働きをする「オキシトシン」というホルモンが、敵とみなした相手に対しては攻撃性を強めてしまう作用があるのです。共に赤ちゃんを見守ってくれるパートナーであればむしろ愛情が増すのですが、逆にそうは認識できず、非協力的であるのであれば、夫であれ敵とみなし、攻撃対象としてしまいます。

 

これは産後の女性に誰にでも起こり得ることで、筆者も正にこの状態になりました。しかし、当時ホルモンの仕業だということを知らなかったので、ただただ感じたままに夫を傷つけてしまいました。帰りが遅い、臭い、触らないで等、心無い言葉を浴びせてしまいました。それまで優しかったはずの妻がなぜ急にこのようになってしまったのか夫も分からず、帰って怒られたくないので余計帰りが遅くなり、また怒られ、と負のスパイラル。産後1年余りはお互いにとって苦しい時期となってしまいました。赤ちゃんが出来て家族も増え、とても幸せな夫婦のはずなのに、こうなってしまうのは悲しいことですよね。

 

夫を育児に対してポジティブな気持ちにしてもらうためにも、あなたが母親になったとしても、夫にとってはかけがえの無い「妻」であり、二人は「夫婦」なのだということを、どうか心の片隅に置いておいてください。そして、夫に嫌悪感をもち始めたときに、これが“それ”かぁ。と思える心の準備をしておいてください。そのワンクッションがあるだけで、100伝えようと思っていたものが50に減るかもしれません。そして夫には事前に、「産後、もしかして疲れ過ぎて冷たい言葉を発してしまかもしれないけど、それはホルモンの仕業で、私の本心ではないからね。あなたのことをずっと大好きな気持ちは変わらないから、どうか不安定になっているときの言葉を正面から受け止めないでね。」と、一言伝えておく、または手紙を産前に書いて渡しておくと、夫の心構えになり、不必要な衝突を避けることが出来るかと思います。また、「協力してくれるパートナーなのだとこちらが認識できるような、寄り添ってくれるような言葉を掛けてくれると、そのような攻撃はしないはず」と伝えると良いでしょう。「大変だよね、代わろうか。」「どこか30分でも1時間でも、1人で出かけておいで。」このような、寄り添いの一言をくれると嬉しい、と伝えておきましょう。

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