MCTオイルとは?ダイエットに記憶力・集中力アップも!効果を解説

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MCTオイルとは?ダイエットに記憶力・集中力アップも!効果を解説

MCTオイルは、ダイエットに効果があると注目されている食用油です。

 

名前を聞いたことはあっても、なぜダイエットに効果があるのか、どのように摂取すれば効果的なのか、理解しきれていないという方も多いでしょう。

 

この記事では、MCTオイルの意味や機能ダイエットに効果的といわれる仕組みについてご紹介します。MCTオイルの活用の仕方や注意点についても触れているので、参考にしてみてください。

MCTオイルとは

MCTオイルとは

MCTオイルの基本的な情報についてまとめました。ここではMCTオイルの働きについてくわしく解説します。

MCTオイルは食用油

MCTオイルは、中鎖脂肪酸油100%の食用油です。

 

MCTは「Medium Chain Triglyceride」の頭文字で、中鎖脂肪酸を意味します。中鎖脂肪酸はココナッツをはじめとするヤシ科の植物に含まれる脂肪酸です。母乳や牛乳にも含まれているため、多くの人が普段から体に取り入れている成分でもあります。

 

ココナッツオイルにも中鎖脂肪酸が60%含まれていますが、MCTオイルは100%中鎖脂肪酸でできています。

MCTオイルは脂肪を早くエネルギーに換える

MCTオイルの最大の特徴は、エネルギーに変換されるスピードが速いことです。

 

通常の油には「長鎖脂肪酸」が含まれています。長鎖脂肪酸は消化・吸収されたあと、リンパ管や静脈を通ります。脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれていき、必要であれば分解・貯蔵される仕組みです。

 

一方中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸より分子が小さく水などに溶けやすいという性質があり、直接肝臓に届けられます。そのため中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸の約4倍のスピードでエネルギーに変換されるといわれています。

MCTは医療現場でも使われている

MCTオイルの「MCT」は、医療現場でも50年以上使われてきました。

 

安全性が高くエネルギーになりやすいため、患者の状態に合わせて栄養補給の手段として取り入れられています。

 

介護現場でも、高齢で食が細くなり、栄養失調になってしまう患者さんの栄養状態改善策として注目されてきました。

 

このようにMCTオイルは今後もさまざまな分野で活用されることが期待されています。

MCTオイルはダイエットに効果的?

MCTオイルはダイエットに効果的?

MCTオイルがダイエットに効果的といわれるのには、理由があります。MCTオイルの特性やダイエット効果の仕組みについてまとめました。

MCTオイルとケトジェニックダイエット

MCTオイルと同時に注目されているのが、ケトジェニックダイエットです。

 

ケトジェニックダイエットは、ヒトの体内のエネルギーを支えるのに重要な役割を持つ、ケトン体の仕組みを活かしたダイエットです。

 

通常、ヒトの体内のエネルギーは「糖質」と「脂肪」から生成されます。糖質から生成されたエネルギーはすぐに使われて枯渇してしまうため、バックアップとして脂肪がエネルギーの供給源となります。

 

ケトジェニックダイエットは糖質制限ダイエットのひとつです。糖質を制限する代わりに良質なたんぱく質や脂肪を体内に取り入れ、脂肪燃焼を促してケトン体の生成を活性化させます。

 

MCTオイルはエネルギーに変換するスピードが速いため、素早く脂肪を燃焼してケトン体の生成を助けるので、ケトジェニックダイエットと相性が良いとされているのです。

MCTオイルはエネルギーもしっかり補給

MCTオイルがダイエットに効果的とされているのは、エネルギーもしっかり補給してくれるからです。

 

ダイエットは、カロリーを気にして油や食事を控えることで、体に必要な栄養や油による潤いが不足し、かえって体調を崩してしまう恐れがあります。

 

MCTオイルはエネルギーだけを効率よく吸収し、体脂肪を体内に蓄積させにくいとされているので、きちんとエネルギーを補給しつつ脂肪を減らす健康的なダイエットが可能になります。

MCTオイルは食事にさっと混ぜるだけ

MCTオイルは摂取方法も簡単で、食事にさっと混ぜるだけです。

 

食事制限をするのではなく普段の食事にプラスするだけなので、調理に手間をかけたり食事を制限したりすることによるストレスもありません。

MCTオイルは脳にも体にも効果的

MCTオイルは脳にも体にも効果的

MCTオイルは、ダイエットのみならず脳やからだづくりの良い影響を与えるといわれています。

MCTオイルは高齢の方のエネルギーを補給

MCTオイルは介護現場において、食が細ってしまった高齢の方のエネルギー補給として注目されています。

 

通常、脂質1gで9kcalのエネルギーを産み出します。糖質は1gで4kcalのエネルギーを産み出すため、脂質の方が約2倍のエネルギーを摂取できるようになっています。

 

そのため、肉や魚などのたんぱく質やビタミン、ミネラルを含む野菜にMCTオイルをプラスするだけで、栄養不足を補うことができます。

MCTオイルはアスリートのからだづくりもサポート

MCTオイルは、アスリートのからだづくりもサポートします。

 

筋肉を鍛えるために効果的に動かすには、糖質と脂質両方が必要になります。MCTオイルを食事に取り入れれば自然と脂質を摂取することができ、激しい運動を支えてくれます。

 

また、運動前に食事やプロテインにMCTオイルを加えると、MCTが素早くエネルギーをつくるため持久力がアップするという実験結果もあるようです。

MCTオイルで脳も活性化?!

MCTオイルを取り入れると、脳が活性化して記憶力や集中力がアップする可能性もあります。

 

通常、ヒトの脳のエネルギー源はブドウ糖ですが、うまく脳に取り込むことができないと認知能力が低下すると危惧されています。ブドウ糖に代わるエネルギー源として注目されているのが、MCTオイルが生成を促すケトン体です。

 

MCTオイルは一般的な油の10倍ものケトン体をつくるといわれており、ケトン体が継続的に脳に栄養を運ぶことで脳が活性化し、記憶力や集中力がアップすることが期待されています。

MCTオイルの注意点3つ

MCTオイルを摂取するうえでの注意点を3つにまとめました。

1.体質によっては悪影響

MCTオイルを構成する中鎖脂肪酸は血中脂質にほぼ影響はないとされていますが、体質によってはコレステロールや中性脂肪の上昇につながる可能性があります。

 

自身の健康状態に不安があるという人は、積極的に摂取する前に血液検査をしておき、摂取しはじめてから血中脂質に影響がないかどうか医師と確認するといいでしょう。

2.摂りすぎに注意

MCTオイルにはさまざま効果があるからといって、摂りすぎるのはやめましょう。

 

一度に大量に摂取すると、おなかや便がゆるくなってしまったり、腹痛を引き起こしたりすることがあります。

 

はじめは1回あたり5ml程度、1日1~3回から始めることをおすすめします。

3.直接火にかけると危険

MCTオイルは直接火にかけないようにしましょう。MCTオイルは発煙点が150~160度と低いため、火にかけると引火してしまうおそれがあります

 

保存するときは常温でも構いませんが、火の近くに置かないよう注意が必要です。また摂取するときも調理には使わず、そのまま食事に加えるだけにしましょう。

まとめ

本記事ではMCTオイルの意味やダイエットに効果的といわれる仕組みについてまとめました。

 

MCTオイルは脂肪をエネルギーに変換するスピードが速いため、エネルギーだけを効率よく摂取できるのでダイエットに効果的といわれています。

 

また、エネルギーを補給しつつ余計な脂肪を蓄積させないため、健康的なダイエットが可能になるだけでなく、脳の活性化や健康的なからだづくりもサポートできます。

 

気になる方はぜひ少量から日常に取り入れてみてください。

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