歯の健康は全身に関わる?歯間フロスで口内トラブルを予防しよう

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歯の健康は全身に関わる?歯間フロスで口内トラブルを予防しよう

マスク着用が自由になり、ホワイトニングや口臭対策など、口内ケアを頑張りたいと思っている方が多いのではないでしょうか。しかし毎日しっかり歯磨きをしていても、歯周病や虫歯になってしまうことがあります。

また最近では、口内の状態が全身の健康に影響することがわかっています。歯とお口の健康を維持するためには、歯間フロスが欠かせません。この記事ではお口の状態が全身に及ぼす影響、歯の健康に歯間フロスが必要な理由や使い方、使用頻度などをご紹介します。

健康はお口のケアから

健康はお口のケアから

健康的に長生きしたいというのは、わたしたちの永遠のテーマですよね。バランスよい食事や深い睡眠、適度な運動が健康にいいことは知っていても、すべてを取り入れるのは大変です。そこで取り入れたいのがお口のケアです。

お口のケアには、口内の病気を防ぐだけでなく、全身の健康を維持する役割があります。最近では、歯周病が心疾患慢性腎臓病ガン糖尿病などを引き起こすといわれています。そのようなさまざまな病気を引き起こす虫歯や歯周病ですが、歯の表面もしくは隙間に付着した汚れが原因となります。

毎日を健康的に過ごすためにも、歯を綺麗にして口内環境を整えるということはとても重要です。

なぜ歯間フロスが必要なの?

なぜ歯間フロスが必要なの?

歯医者の定期健診で「歯間フロスを使ってくださいね」と言われたことはありませんか。「毎日しっかり歯磨きをしているのになんで?」と思っている方も多いかもしれません。

ここからは、歯の健康に歯間フロスが欠かせない理由を3つ紹介します。

歯のトラブル予防につながる

実は、歯ブラシだけで落とせる歯垢はたったの約60%といわれています。歯ブラシでは歯と歯の間を磨くことができないので、どんなに丁寧にブラッシングをしても40%ほどは汚れが残ってしまいます。ところが、歯ブラシと歯間フロスを併用することで歯垢除去率は約80%にまで高まるとされています。

歯ブラシが苦手な歯の隙間の清掃を、歯間フロスがカバーしてくれるのです。虫歯や歯周病を引き起こす細菌は歯の汚れの中に存在しているため、歯間フロスを使ってしっかり落とすことが大切です。

口臭を予防できる

2023年3月からマスクの着用が緩和されましたが、口臭が心配でマスクを外すのに抵抗がある方もいるかもしれません。実際に、緩和が発表されてから口臭外来を受診する方が増えてきているようです。

基本的に口臭の原因は、お口の中に残った汚れや食べかすです。前にご紹介したように、普段の歯磨きだけではどうしても汚れを落としきれず、磨き残しができてしまいます。歯間フロスを使えば歯ブラシが届かないところの汚れも掻き出せるので、口臭予防に効果的です。

口内の異常を発見できる

歯間フロスが歯に引っかかるかどうかで、口内の異常を早期に発見できる可能性が高まります。使用中に歯間フロスが引っかかったり切れたりするときは、詰め物や被せ物が合わなくなっているのかもしれません。また、虫歯や歯石ができているケースも考えられるでしょう。

もし使用後の歯間フロスが臭う場合は、歯周病になっている恐れがあります。

歯間フロスの使用中に異常を感じたときは、早めに歯医者で状態を診てもらいましょう。早期にトラブルを発見して治療を始めれば、治療にかかる期間を短くすることができますよ。

歯間フロスの種類と使い方

歯間フロスには「糸巻タイプ」と「持ち手つきタイプ」の大きく分けて2種類があります。それぞれ特徴が異なるので、自分に合ったものを選びましょう。ここからは、歯間フロスの種類と使い方をご紹介します。

糸巻きタイプ

糸巻きタイプ

糸巻きタイプは、必要な長さに切ったフロスを指に巻きつけて使うのが特徴です。コスパがよく持ち運びしやすいのがメリットで、持ち手つきタイプよりも歯垢がしっかり取れます。初めは少し扱いにくいかもしれませんが、慣れると簡単に使えます。

 

【使い方】

1.フロスを40cmぐらいの長さに切って左右の中指に巻きつけ、フロスの長さを10cmほどにします。

2.人差し指と親指でフロスを掴んで歯と歯の間に当て、横に動かしながらゆっくりと差し込みます。

3.歯の側面の汚れをこそげ取るイメージで上下に動かしましょう。

ホルダータイプ

ホルダータイプ

ホルダータイプは持ち手がついていて、初心者や子どもでも扱いやすいのが特徴です。ホルダーの形はF字型(前歯用)とY字型(奥歯用)の2種類があります。

 

【使い方】

1.鏡を見ながら歯と歯の間に当て、前後に動かしながらゆっくりと差し込みます。

2.歯茎に触れるまで挿入したら歯の側面に沿わせて上下に動かし、歯垢や食べかすを取り除きます。

歯間フロスを使う頻度、使い方のポイント

歯間フロスの使用頻度は1日1回、丁寧に歯磨きができる夜に使うのがおすすめです歯ブラシの前に歯間フロスを使うといいでしょう。歯間フロスで歯の間を掃除してから歯磨きをすると、効率的に歯垢を除去できます。

また、歯の隙間の汚れを先に取っておくことで、歯磨き粉に含まれるフッ素などの有効成分が歯に浸透しやすくなると考えられています。歯間フロスを使うときは、ゆっくり動かすのがポイント。勢いよく動かすと歯茎を傷付けてしまうので注意しましょう。

まとめ

歯の健康は全身の病気に大きく関わっているため、毎日を元気に過ごすためにはオーラルケアが欠かせません。歯間フロスで汚れを落とし、虫歯や歯周病といった歯のトラブルを予防することが大切です。

歯間フロスを使用することで、歯垢除去率のアップや口臭予防、口内トラブルの早期発見につながります。大切な歯を守るためにも、毎日の習慣に取り入れましょう。

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