【医師監修】本気でシミを消すなら!シミのない肌に近づくおすすめの方法とは
「気のせいだ」と思いたくても、鏡を見るたびに見過ごせなくなっていくシミ。
しっかり紫外線対策をしても、毎日ケアをしていても、年齢を重ねるとシミの1つや2つは当たり前になっていきます。
でも、歳のせいにして諦めるのは悲しいですよね。
シミ消しに効く方法があれば、すぐにでも試したいのが本音ではないでしょうか?
今回は、20年超のキャリアをお持ちの美容皮膚科専門医監修のもと、セルフケアに取り入れられる美容成分や栄養素から、本格的なシミ治療まで、おすすめのシミ対策をまとめてご紹介いたします。
できてしまったシミを消し、シミを新たに作らない方法を身につけましょう!
INDEX
シミの種類
シミは大きく分けると4種類あり、それぞれ発生する原因が異なります。
自分の肌にあるシミがどの種類なのか知ることが、シミ消しの第一歩です。
シミの種類1:日光性黒子(にっこうせいこくし)
1つ目は「日光性黒子(にっこうせいこくし)」です。
おそらく、多くの人が悩まされているのがこのシミだと思います。
日光性黒子は名前の通り、日光を浴び続けることによって増えるシミです。
つまり、紫外線の浴び過ぎが主な原因と言われています。
歳を取るごとに増える傾向にあるので、「老人性色素斑」とも呼ばれます。
シミの種類2:炎症後色素沈着
2つ目は「炎症後色素沈着」です。
ニキビなどの肌荒れや火傷、ケガ、肌に合わない化粧品によるかぶれなど、肌の炎症が原因で発生します。
炎症後色素沈着は時間が経つごとに薄くなっていきますが、歳や性別に関わらず、誰にでも現れる可能性があるシミです。顔以外の部位にもよく見られます。
シミの種類3:そばかす(雀卵斑)
3つ目は「そばかす」です。
そばかすは左右の頬や鼻の周りなどに点在しています。
遺伝によって現れることが多く、小さな子どもの顔にもできるシミです。
そばかすのひとつひとつはとても小さく、スズメの卵の表面模様に似ていることから「雀卵斑」ともよばれます。
シミの種類4:肝斑(かんぱん)
4つ目は「肝斑(かんぱん)」です。
主に頬骨周辺や目尻の下、額、口周りなど、顔の左右両方に現れます。
点在するシミが多い中で、左右対称にできることが多いシミです。
シミは年齢を重ねるとともに増えるイメージがありますが、かんぱんは高齢になると消えていきます。
かんぱんの原因は現代の医学でも解明されていませんが、女性ホルモンの影響で発生することが多いと考えられています。
現に男性にはほとんど見られず、30~40代の女性に多いシミです。
シミの種類5:ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の発生部位は両側性で、顔の頬骨と下まぶたに点状、もしくは斑状に生じることが最も多く、次に多い発生部位が鼻根部、鼻翼、こめかみ、上瞼外側、前額外側です。
色は、灰色、褐色、灰褐色、濃褐色など様々なバリエーションがあり、一定ではありません。
円形のシミが複数でばらばらに散らばって存在することがほとんどですが、重度の場合それら円形(斑状)のシミ同士がまとまって癒合し、地図状の形態を取ることもあります。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は紫外線に関係なく生じるため、肝斑や日光性色素斑のように夏場に色が濃くなったりすることがない点が特徴的です。
シミができる仕組み
いつの間にか肌に現れ、増えていくシミはいったいどのような仕組みで発生しているのでしょうか。
シミの正体は過剰なメラニン色素
シミは過剰に生成されたメラニン色素が沈着し、肌の表面に現れた状態です。
メラニン色素は私たちの大敵であるシミの元ですが、メラニン色素そのものは悪モノではありません。
むしろ、メラニン色素は私たちの肌を刺激から守るバリア機能を持っているのです。
肌が紫外線や摩擦などの刺激を受けると、メラノサイトの中でメラニン色素が生成され、ダメージを引き受けてくれます。
メラニン色素は肌のターンオーバーによって排出されますが、表皮細胞に沈着してしまうとシミになってしまうのです。
メラニン色素がシミになる原因
メラニン色素が沈着する原因はいくつかあります。
まずは、ターンオーバーが追いつかないほど、過剰に生成されてしまうことです。
たとえば、長時間、紫外線を浴び続けたり、毎日肌に強い刺激を与えたりしていると、メラニン色素の過剰生成が起こります。
肌の生まれ変わりであるターンオーバーを妨げることも、原因のひとつです。
ストレスや不規則な生活習慣、過労などで血行不良を起こしたり、ホルモンバランスが乱れたりすると、メラニン色素の排出が上手く進みません。
加齢によって肌の再生機能が衰えることも原因になります。