反り腰を治す歩き方があった!反り腰改善でパツパツ太ももや腰痛とサヨナラ【薬剤師執筆】

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反り腰を治す歩き方があった!反り腰改善でパツパツ太ももや腰痛とサヨナラ【薬剤師執筆】

「最近、脚がむくみやすい…」

「腰回りや太ももが気になる…」

 

このように下半身太りが気になってきた人はいませんか?

 

もしかしたら、パツパツ太ももの原因は「反り腰」にあるかもしれません。

反り腰は見た目だけでなく、健康面にも影響を及ぼします。

 

そこで今回は、反り腰の原因と対策方法を解説していきたいと思います。

反り腰とは

反り腰とは

反り腰とは、骨盤が前に傾き、腰椎の反りが強くなった状態のことを指します。

 

背骨は首からお尻にかけて24個の骨で形成されており、首の辺りにある骨を頸椎、胸のあたりにある骨を胸椎、腰からお尻のあたりにある骨を腰椎と呼びます。

 

頸椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個の骨から成っています。

 

正常時、背骨はゆるやかなS字カーブを描いていますが、骨盤が前に傾くと、腰椎の反りが強くなり、S字カーブのバランスが崩れてしまいます。

 

その結果、カラダの重さがうまく分散されず、一部に負担が集中してさまざまな不調を引き起こしてしまうのです。

 

反り腰は、長時間のデスクワークや立ち仕事、激しい運動、ヒールの高い靴を履くなど、腰に負担をかけるような姿勢が長い人がなりやすいと言われています。

 

カラダにかかる負担を軽減し、スラッと伸びるきれいな脚を目指すためにも、反り腰を改善させる方法を試してみましょう。

反り腰にはデメリットがたくさん

反り腰にはデメリットがたくさん

反り腰になると、見た目だけでなく健康面にもさまざま不具合を引き起こします。

 

あなたが今抱えているカラダの悩みは反り腰からくるものかもしれません。

自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。

1.腰痛

反り腰でカラダが反っていると、腰に大きな負担がかかった状態が続くことになります。

 

そのため、常に腰が重く痛い、ぎっくり腰を繰り返すなど、慢性的な腰痛に悩まされることになってしまいます。

2.脚のむくみ

反り腰の人は重心が前にあることが多く、ももの前の部分やふくらはぎの筋肉に過度な負担がかかります。

 

その結果、筋肉が固くなって太ももが太くなったり、血の巡りが悪くなってむくんでしまったりすることがあるのです。

3.ぽっこりおなか

反り腰になると、背中側の筋肉への負担が増える一方で、おなか側の筋肉は緩んだままになります。

おなか側の筋肉が緩むことで、腹圧が弱くなり、おなかがポッコリと出てしまうのです。

 

太っているわけではないのにおなかがぽっこり出てしまう人は反り腰が疑わしいかもしれません。

4.首こり・肩こり

正常時、私たちはカラダの重さをおなか側と背中側の筋肉の両方で支えていますが、反り腰だとそのほとんどを背中側の筋肉で支えることになります。

 

この状態が続くと、首や肩の筋肉が固くなり、肩こりや首こりなどを引き起こしてしまうのです。

反り腰を治す歩き方3選

反り腰を治す歩き方3選

とができるのです。

姿勢、歩き方、呼吸を意識して、歪んだ骨盤をもとに戻しましょう。

1.S字カーブを意識する

反り腰の人は、骨盤のゆがみにより、S字カーブのバランスが崩れてしまっています。

そのため、まずはS字カーブを意識した立ち方をマスターしましょう。

 

正しい姿勢は、横から見たときに、くるぶし・ひざ・腰・肩・耳が、一直線になるイメージです。

その場で軽くジャンプして肩の力を抜き、倒れた骨盤を起こし、太ももとひざの力を抜くイメージで立つと、正しい姿勢になると言われています。

鏡の前で試してみて、自分の姿勢を確認してみてください。

2.かかとに体重をかける

反り腰の人は、歩く際に重心の移動がスムーズにできていない傾向があります。

歩くときはかかとから着地し、つま先で地面を蹴るようにして、重心を後ろから前に移動させることを意識しましょう。

 

大股で歩くと、ひざに負担がかかってしまうので、歩幅は肩幅くらいで十分です。

ガニ股や内股にならないよう、つま先とひざを進む方向にまっすぐ向けて脚を出してください。

3.腹筋に力を入れる

正しい姿勢をしようとして、おなかとおしりが突き出てしまう人もいますが、その姿勢を続けると腰に負担がかかってしまいます。

 

歩く際には、腹式呼吸をして、息を吐き出しておなかを引っ込めることを意識しましょう。

反り腰の人は、背中側の筋肉を使いすぎる反面、おなか側の筋肉が十分に使われていない傾向にあります。

 

おなかを軽く引っ込めることで、おなかの筋肉が収縮するため、自然と姿勢も良くなりますよ。

漢方薬でも反り腰は改善できる

漢方薬でも反り腰は改善できる

反り腰の症状の治療法として、漢方薬も役立つのをご存知でしたか?

 

腰痛や肩こりは、血行不良や冷え、悪い姿勢などによって腰や背中の筋肉が緊張し、硬くなってしまい、神経が刺激されることが原因と考えられています。

また、老廃物の蓄積も肩こりの悪化につながります。

 

そのため、反り腰による症状には、

 

血流を良くして痛みを改善する

カラダを温めて筋肉を緩める

水分の循環を良くして老廃物を排出する

 

などの働きをする漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。

 

<おすすめの漢方薬>

 

●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

血流を良くし、滞った血によって引き起こされた不調に働きかける漢方薬です。

腰痛、肩こり、頭重、月経痛の症状に効果が期待できます。

 

●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

カラダの水分代謝を高めて余分な水分を排出する漢方薬です。

冷えやむくみを改善し、女性特有の不調に対する効果が期待できます。

 

 

漢方薬には、長期的に服用することで体質改善の効果が期待できます。

慢性的な腰痛や脚のむくみなどを感じている人は、漢方薬を併用することで、症状の改善はもちろん、その症状が発生しにくいカラダを目指すことができます。

 

自分に合った漢方薬を知りたいという人には、漢方のプロにオンラインで個別相談ができ、その人に合った漢方を自宅まで郵送してくれる『あんしん漢方』などのご利用もおすすめしています。

 

便利なサービスも活用しながらツラい症状を改善していきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

反り腰は骨盤が傾き、腰椎が反った状態のことです。

腰に負担がかかりやすい姿勢を続けているとなりやすいと言われています。

 

しかし、生活していくうえで長時間のデスクワークや立ち仕事から逃れるのは至難の業。

正しい姿勢や歩き方を意識したり、漢方の力を借りたりしながら、反り腰を少しずつ改善していきましょう。

執筆者プロフィール

執筆者プロフィール

あんしん漢方薬剤師

山形 ゆかり

 

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。

病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

 

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するYoutubeチャンネル『Medical Health -メディヘルス-』で簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動中。

 

さらに、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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