女性も油断は禁物!円形脱毛症の原因はストレスだけではなかった!?
いきなり毛が部分的に抜けてしまう「円形脱毛症」。
実は、円形脱毛症はどんな人にも起こる可能性があります。
その原因もさまざまで、女性ならではの原因が絡んでいる場合も。
今回は、円形脱毛症のタイプ、円形脱毛症が起こる原因、そしてその対策方法についても徹底解説していきたいと思います。
円形脱毛症とは
まずは、円形脱毛症にどんなタイプがあるのか見ていきましょう。
円形脱毛症は、主に5つのタイプに分かれています。
1.単発型
単発型は、最も多いタイプの円形脱毛症です。
円形や楕円形の脱毛斑が一箇所に起こります。
2.多発型
多発型は、円形や楕円形の脱毛斑が複数の箇所に起こります。
単発型から多発型に移る場合もあります。
3.蛇行型
側頭部から後頭部の生え際に沿って、蛇がうねるような形で帯状に脱毛が起こるタイプで、ほかの症状に比べると稀と言われています。
4.全頭型
脱毛斑が頭全体に広がり、髪の毛がすべて抜け落ちてしまうタイプです。
円形脱毛症のなかでは重度のタイプです。
5.汎発型
全頭型の脱毛に加えて、頭部だけではなく、全身の体毛が抜け落ちるタイプです。
円形脱毛症のうち、症状が最も重い状態です。
円形脱毛症の原因はストレスだけではなかった!
円形脱毛症は、ストレス、アトピー性疾患、遺伝などが原因と言われてきました。
主な原因は自己免疫疾患で、髪の毛のもとになる毛母細胞を免疫細胞が何らかの理由により攻撃します。
そして、細胞分裂できなくなった結果、脱毛が起こります。
しかし、円形脱毛症が起こる理由はそれだけではありません。
たとえば、女性ホルモンの減少は円形脱毛症の直接的な原因ではないものの、遠因として挙げられます。
女性は、妊娠・出産期や更年期に女性ホルモンの分泌が大きく変動します。
また、30代後半~40代半ばの時期は「プレ更年期」と呼ばれ、更年期に向けて少しずつ女性ホルモンが減っている状態です。
女性ホルモンはさまざまな働きがありますが、とくに女性ホルモンのエストロゲンは、自律神経の安定のほか、髪の毛の発育にも関わります。
エストロゲンの分泌が急減すると、髪の毛の成長が妨げられ、抜け毛も増える傾向にあります。
更年期の症状には漢方薬での対策もおすすめ
病院を受診し、比較的軽症かつ更年期由来の円形脱毛症だった場合、漢方薬で対処するという方法もあります。
漢方治療は、対処療法ではなく、症状の根本的な改善をめざします。
そのため、円形脱毛症だけではなく、薄毛や抜け毛にもアプローチできるでしょう。
円形脱毛症の対策をする場合、
「血流を良くして、頭皮や髪に栄養を届け、毛母細胞を活性化させる」
「ホルモンバランスの乱れを改善する」
「自律神経を整え、ストレスを緩和する」
といった働きのある漢方薬でアプローチしましょう。
<円形脱毛症の対策におすすめの漢方薬>
●加味逍遙散(かみしょうようさん)
気分が安定せず、疲れやすい人に向いています。
心を落ち着かせ、女性ホルモンの乱れによるイライラや不安に働きかけます。
●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
貧血傾向で冷え症の人に向いています。
血液の巡りを良くし、皮膚、髪、爪などに栄養や潤いを与えるとともに、女性ホルモンのバランスを整えます。
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まとめ
いかがでしたか?
円形脱毛症は主に5つのタイプがあり、その原因はストレスなどのほか、女性特有のホルモンバランスの変化が原因の場合もあります。
とくに、30代後半から40代半ばにかけてのプレ更年期と呼ばれる世代は、女性ホルモンのバランスが変化しやすい時期。
カラダの変化に気づいたら、まずは病院を受診して原因を探り、日々の生活習慣を整えてカラダをいたわっていきましょう。
監修者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。
症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。