ターンオーバーは年齢とともに乱れがち。原因と整える方法5選

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ターンオーバーは年齢とともに乱れがち。原因と整える方法5選

年齢を重ねるごとに、肌のターンオーバーを整えることが大切だと聞く機会が増えた、という人も多いでしょう。

 

しかしターンオーバーの名前や重要性については知っていても、ターンオーバーの具体的な仕組みや乱れる原因、ターンオーバーが乱れるとよくない理由、というところまで理解しているでしょうか。

 

この記事では、ターンオーバーの仕組みや乱れる原因整える方法について解説します。是非ご自身の現状と比較してみてください。

ターンオーバーとは?

ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる代謝のサイクルのことをいいます。ターンオーバーの具体的な仕組みや効果、乱れる原因などについてまとめました。

ターンオーバーの仕組み

ターンオーバーは、肌の「表皮」で起こります。肌は表皮と真皮、皮下組織によって構成されており、表皮は肌の一番外側の部分です。

 

表皮も4つの層から成り、外側から順に角層、顆粒層、有棘層、基底層と呼ばれています。表皮の一番内側にあたる「基底層」でつくられた基底細胞が細胞分裂を起こして角層細胞になり、肌の外側の層に向かって押し上げられます。

 

すると表皮の一番外側にある「角層」にある細胞は垢や古い角質として剥がれ、押し上げられた角層細胞が新しい角質として入れ替わるようになっています。

 

これまで一番内側にあった基底層のさらに億にある基底膜が、表皮に押し上げられてその上にある真皮と接すると、老廃物が皮膚の外に出る代わりに皮膚に栄養が行きわたります。この一連の流れがターンオーバーです。

 

ターンオーバーには周期があり、ターンオーバーが正しい周期でおこなわれると栄養分と老廃物の交換が定期的におこなわれるため、肌の健康が保たれます。

 

一般的に、20代の場合約28日が正しい肌周期とされています。年を重ねると代謝が落ちて肌周期も長くなるため、30〜40代だと肌の細胞が入れ替わるまでに約45日かかるといわれています。

ターンオーバーが乱れるとどうなる?

ターンオーバーが乱れると、肌のくすみや乾燥、肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。

 

角質は本来、古くなると自然に剥がれ落ちますが、ターンオーバーが乱れた状態で生まれた角質は剥がれ落ちる機能が低下してしまいます。そのため、古い角質が皮膚の表面から剥がれずに残ってしまい、光が透過しにくくなって肌が灰色っぽくみえることも。これがくすみの原因です。

 

また、角質が肌に溜まると毛穴に角栓ができ、毛穴を目立たせてしまったり、メラニンが正常に排出されずにシミになってしまったりします。

 

ターンオーバーの周期は、正常より速すぎてもいけません。ターンオーバーの周期が速すぎると水分を蓄える機能をサポートするNMF(天然保湿因子)が充分につくられないまま、未熟な角層細胞が表皮に達してしまいます。本来ならNMFを含んだ細胞が肌の保湿を助けてくれますが、NMFが不足していると肌の水分を蓄える力が弱くなり、肌の乾燥につながります。

ターンオーバーが乱れる原因

ターンオーバーが乱れる原因は、主に下記の3つです。

ターンオーバーが乱れる原因

1.乾燥

ターンオーバーが乱れると肌が乾燥する、と前述しましたが、肌の乾燥そのものがターンオーバーが乱れる原因でもあります。

 

肌が乾燥すると、肌の内側を守るために角質細胞を速くつくろうとしてターンオーバーを早めてしまいます。前述したように、ターンオーバーの周期が速いと保湿を助ける機能が未熟な角質細胞ができてしまい、肌を十分に潤すことができません。

 

結果としてますます肌が乾燥する、という悪循環を生んでしまうことになります。

2.ホルモンバランスの乱れ

年齢を重ねるとホルモンバランスが乱れ、ターンオーバーも乱れてしまいます。

 

主に、加齢によって成長ホルモンの分泌が低下することが原因ですが、他にも睡眠不足ストレス栄養バランスの悪化喫煙運動不足飲酒便秘といった生活習慣の乱れも、ホルモンバランスの乱れに繋がり、ターンオーバーが乱れてしまいます。

3.紫外線

紫外線も、ターンオーバーを早めてしまう原因のひとつです。

 

日焼けすると、肌のダメージを回復させるためにいち早く古い角層を剥がそうとしてターンオーバーが早まります。

 

古い角層が剥がれるスピードと新しい角層が生まれるスピードが異なるため、角層が厚くなって毛穴がつまり、皮膚がざらついたりくすんだりしてしまいます。表皮の再生が遅れるとメラニン色素がうまく排出されず、シミやそばかすの原因にもなります。

 

また、紫外線を浴びすぎると肌のバリア機能が低下して、肌の水分を保てなくなって乾燥してしまいます。

ターンオーバーを整える方法5つ

ターンオーバーを整える方法5つ

前述したターンオーバーが乱れる原因をカバーすれば、ターンオーバーを整えることができます。自宅でできる、ターンオーバーを整える方法を5つご紹介します。

1.正しいスキンケア

ターンオーバーを整えるには、正しくスキンケアすることが大切です。

 

クレンジングや洗顔、保湿等の毎日のスキンケアが正しくできているか、今一度チェックしてみましょう。チェック項目は下記の通りです。

 

メイクを毎日落とす

皮膚にメイクが残っていると、肌にダメージを与えてしまい、ターンオーバーの乱れを助長してしまいます。

 

洗顔は適切な量の洗顔料でおこなう

洗顔料が少なすぎると肌に摩擦を与えてしまい、肌トラブルを引き起こします。

 

洗顔後はすぐに保湿する

保湿を怠ると乾燥してしまい、ターンオーバーを早めてしまいます。

 

化粧水や美容液は指定どおりに使う

化粧水や美容液を必要以上に使うと、角質が自然に剥がれる機能を抑制してしまい、ターンオーバーの乱れを引き起こします。

2.紫外線対策

肌のバリア機能の低下や乾燥の原因となる紫外線は、ターンオーバーの乱れを引き起こす原因です。

 

紫外線にも種類があり、わかりやすく日焼けを引き起こす紫外線の他にも知らないうちに浴びている紫外線もあります。日焼け止めクリームを塗ったり、紫外線防止効果のある化粧品をベースメイクに使用するなどの対策を施しましょう。

3.ストレスをためない

ターンオーバーの乱れは、ホルモンバランスの乱れが原因となっていることもあります。

 

ホルモンバランスは、加齢だけでなく不規則な生活習慣やストレスなどが原因となることもあるので、規則正しい生活を送る、ストレスをため過ぎないよう適度にリフレッシュするなど、普段の日常生活に気を配ってみましょう。

4.抗酸化成分を取り入れる

ターンオーバーの乱れを防ぐために、抗酸化成分を食事に取り入れる工夫をしてみましょう。

 

加齢によって細胞の劣化が進むと、自然とターンオーバーの周期にも遅れが出ます。年齢を重ねると抗酸化物質の働きが衰え、肌のシワやたるみを引き起こします。同時に細胞も劣化するため、ターンオーバーの周期が遅れてしまいます。

5.水素・ケイ素の力を借りる

水素とケイ素も、抗酸化作用が期待できる成分です。

 

水素水を含んだマスクで肌をパックしたり、水素水を飲んだりすることで、ターンオーバーの周期を正常に保てるようになります。

 

また、ケイ素は別名「シリカ」とも呼ばれており、外部から取り込んだ有害物質の排出をサポートします。有害物質を適切に排出することで、細胞の入れ替わりを活性化します。

まとめ

ターンオーバーの仕組みや乱れる原因、ターンオーバーを整える方法をご紹介しました。

 

ターンオーバーは肌の古い角質が新しい角質に生まれ変わるサイクルのことですが、生活習慣の乱れや紫外線などの要因でターンオーバーが乱れると肌トラブルを引き起こします。

 

ひとつひとつの原因に対処すればターンオーバーが整い、健康的な肌を保つことができるでしょう。

 

ぜひ日々の生活を見直してみてくださいね。

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