UCCドリップポッド×imperfect表参道が提案する『ゆるサス』とは?一杯のコーヒーから応援する、持続可能な活動

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UCCブランドマネージャー小牧美沙氏が解説!「UCC品質コンテスト」

UCCブランドマネージャー小牧美沙氏が解説!「UCC品質コンテスト」

続いては、UCCドリップポッドのサステナビリティへの取り組みについて。

改めて、UCCブランドマネージャーの小牧美沙さんが詳しく解説してくださいました。

 

“ドリップポッドは、コーヒーひと筋、約90年のUCCが開発したカプセル式のドリップコーヒーシステムになります。(中略)

 

ドリップポッドは、SDGsに貢献する取り組みも行っています。例えばルワンダですと、安全な水を得ることができない方がたくさんいらっしゃいます。カプセルの収益金の一部を井戸の開発に当てるなどの取り組みをしています。

 

また、「女性だからという理由で携われない工程が多い」ということに着目し、ブラジルのラゴア農園では収穫・採集・加工までを女性が行うというチームを立ち上げることにより、いろいろな工程に携わるチャンスを生み出すという取り組みもしています。”

新製品『ベトナムダラット-2021 UCC QUALITY CONTEST2021』

新製品『ベトナムダラット-2021 UCC QUALITY CONTEST2021』

“そういった流れで今回発売することになった新製品が『ベトナム ダラット』。

こちらは、「UCC品質コンテスト」2021年ベトナム大会で入賞したスペシャルティコーヒーを使用したコーヒーカプセルです。”

「UCC品質コンテスト」

“UCC品質コンテストとは、コーヒーの生産者を対象にした品質に関する大会のこと。2001年にブラジルで初めて開催されて以来、20年継続して開催してきました。

ベトナムは2015年に第1回を行い、今回で7回目となります。”

 

その開催目的としては、

 

1.競うことによって生まれる「農業技術や加工技術の向上」

2.グローバル水準で評価することによる付加価値(お墨付き)による「コーヒー豆の販売単価の向上」

 

が挙げられるんだそう。

 

これによりコーヒーの品質が上がり、果てはその地域全体のブランドイメージが向上し、より美味しいコーヒーをより多くの方に安定して届けられるようになるんだそうです。

「UCC品質コンテスト」開催の背景について

では、UCC品質コンテストが開催されるようになった背景は一体なんなのでしょうか?

UCCブランドマネージャー小牧さんは次のように語ります。

 

“2001年に「コーヒークライシス」という出来事が起こりました。作るコストが買い取り価格よりも高騰してしまい、生産者は作れば作るほど赤字になってしまうようになりました。その結果、生産者が離農してしまったり、品質の低下が起こりました。

UCCはそこで危機感を感じ、「量本位」ではなく「質本位」にしていくためのコンテストが始まりました。”

 

コーヒー市場というのは「先物取引」が一般的です。

つまり先に相場の価格が決まっているということ。生産者の収入は買い取り価格×出荷量ですが、価格が決まっていると量をたくさん作らなければいけなくなってしまいます。すると必然的に「量」に目が向くようになってしまいます。

 

加えてコーヒーは農作物なので、出来は天候によって影響を受けるため、生産者の方の生活が安定しないというようになってしまうんだそうです。

「ベトナム ダラット」でコンテストが開催された理由

なぜ、ベトナムのダラット地区で開催されたのか、ということについてもお話しいただきました。

 

“実は、ベトナムはコーヒーの生産量が世界で第2位。

しかし、ベトナムのコーヒーは、生産量の9割を「ロブスタ種」が占めています。

最近「スペシャルティコーヒー」などとしてもてはやされているのは、「アラビカ種」。フルーティーで甘みのある上質な酸味があります。

一方、ロブスタ種はアラビカ種よりも生産がしやすいのですが、苦みや粉っぽさが目立ちます。そのため、ベトナムコーヒーはコンデンスミルクを入れて飲むもの、というイメージが世間的にあります。

 

しかし、ダラット地区はベトナムの中ではかなり珍しい気候で、通年春のような涼しい場所です。ここで取れるアラビカ種のコーヒーは国内でも美味しいと有名。そのような場所で品質コンテストを行うことでベトナムコーヒーを世界に啓蒙していくという目的のため、ここが開催地に決められました。”

imperfect佐伯美紗子氏×UCC中平尚己氏の「ゆるサス」トークセッション

imperfect佐伯美紗子氏×UCC中平尚己氏の「ゆるサス」トークセッション

最後に、imperfectの佐伯美紗子さんUCC農事調査室の中平尚己さんとのトークセッションを聞くことができました。

 

中平さんは、産地に赴いて直営農園のメンテナンスや、失われたコーヒーの品種の歴史を紐解いて復活させる活動などを行っています。

 

そんなお二人が「ゆるサス」についてトークセッションをしてくださいました。

その内容を一部ご紹介いたします。

 

中平さん「一日に1杯以上コーヒーを飲む、という方は多いかもしれません。そこがサステナブルにつながっていると、知らず知らずに参加することができます。我々はみなさんをそこにいざなえるようにするのが仕事です。

 

コーヒーにもいろいろ種類がありますが、美味しくなかったら手は伸びませんよね。我々はみなさんに手を出していただけるような魅力的な商品を見つけてきてお届けします。

なので、みなさんはいくつかある選択肢の中でオーガニックのものや農家の方に貢献される仕組みのものを“気に入ったら”選んでみてください。気負う必要はありません。」

 

佐伯美紗子さん「エシカルに生み出されたかどうか、を判断するために商品の背景を知ることが大切です。たとえば、imperfectではそういったストーリーをWEBサイトに乗せていますし、店頭ではお客様に口頭でご説明させていただいています。

 

私は、エシカルやサステナビリティというものが特別なものであってはいけないと思っています。毎日の生活に馴染むものであったらいいな、と思います。

 

私が小さい頃は、環境に良くても使い心地が悪かったり、美味しくなかったりするものが多かったですが、今はそうではなくて、美味しいもの、好きなもの、おしゃれなものが、調べてみたらサステナブルだった、と繋がっていくようにサイクルが回っていけばよいと思います。」

 

お二人とも非常に参考になるお話をしてくださいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本日は『ドリップポッド POP UP STAND by imperfect表参道』の内容をご紹介しました。

 

商品を選ぶときのちょっとした意識で、ゆる~くサステナビリティに貢献することができたら素敵ですね♡

 

<参考URL>

・UCC公式 https://www.ucc.co.jp/

・imperfect公式 https://www.imperfect-dowell.com/

 

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