【専門家監修】その量じゃ全然足りてない?!美肌になるための「ビタミンCづくし」のケア方法
「ビタミンC」と聞くと、どのようなイメージがありますか?
たしかに美容や健康に良さそうだけど、「今さらビタミンC・・・?」
と思う方も多いのでは?
身近すぎて「あんまり大きな効果は無さそう」と思われてしまいがちなビタミンC。
でも、実は私たちが思っている以上にビタミンCはキレイの大きな手助けとなってくれる栄養素なのです!
大事なのは、その「取り入れ方」。
食べ物から摂る?
サプリメントで摂る?
化粧水を塗る?
点滴をする?
過去に美容のためにビタミンCを摂っていたけど効果が感じられなかった…。
と言う方は、その取り入れ方が間違っていたのかも。
そこで本日は、美容医療に精通した専門家監修のもと、意外と知らないビタミンCの正しい摂取方法を徹底解説していきたいと思います。
今、あえてのビタミンC!
ワインのレスベラトロール、
トマトのリコピン、
大豆のイソフラボンetc..
テレビで新しい栄養素が取り上げられると、ついついそっちに目が行ってしまいますよね。
新しい美容情報というのはやっぱり新鮮だし、なぜか「効きそう!」と思いがち。
ビタミンCのような、幼い頃から聞き馴染みのあるような栄養素は、どうしても物足りなく感じてしまう方も多いのではないでしょうか?
だけど、それは大きな間違い!
ビタミンCは基本にして最強の美容栄養素。
シミ、しわ、たるみなどのエイジングのお悩みから、ニキビ、肌荒れ、皮脂の過剰、くすみといった肌トラブルまで。
ビタミンCはあらゆる肌のお悩みに対して有効だと言われているのです。
透き通ったぷりぷりふわふわ肌を手に入れたいなら、ビタミンCは欠かすことができません。
もはや、「ビタミンCを制する者は、美を制す」と言っても過言ではないのです。
人間はビタミンCを作ることができない!
でも、どうしてビタミンCがそんなに重要なのでしょうか?
まず第一に挙げられる理由として、「人間にはビタミンCを作る能力が無いから」ということ。
人間とサルを除いたほとんどの哺乳類は、体内でビタミンCを作ることができます。
しかし、人間とサル(と一部の動物)だけは、ビタミンCを作る能力が無いのです。
これは、ビタミンCを生成するのに必要な酵素である「L-クロノラクトンオキシダーゼ」がヒトには無いから。
はるか昔は人間もビタミンCを生成する能力をもっていたようですが、進化の過程でL-クロノラクトンオキシダーゼを失ってしまいました。
そのため、私たち人間は食べ物などを通して外部からビタミンCを摂らないといけないのです。
ビタミンCを摂らないとどうなる?
「壊血病」という病気をご存知ですか?
これは、むかしむかし(15世紀~18世紀)の大航海時代に、船乗りたちがかかった恐ろしい病気。
当時は人類が初めて太平洋・インド洋・大西洋を横断した時代で、船乗りたちは3ヶ月以上船の上で暮らさなければいけないこともザラにありました。
その間、船乗りたちは保存食だけを食べており、ビタミンCが豊富なフルーツや野菜を食べていませんでした。
それにより多くの船乗りが患ってしまったのが「壊血病」。
推定で200万人もの船乗りが壊血病で命を亡くしたと言われています。
これは、皮膚がもろくなり、粘膜や血管がボロボロになって体のいたるところから出血してしまう病気です。
原因は、「ビタミンCの不足」。
ビタミンCが極端に不足してしまうことで、肌や粘膜の基盤となっているコラーゲンが壊れてしまい、全身がボロボロになってしまったのです。
その後、船で長旅をするときはレモンなどの柑橘類をたくさん積んでおくことで、壊血病は解決したと言われています。
これは極端な例ですが、それほどビタミンCは私たちのお肌や健康に必要不可欠だということが分かりますね。
キレイになりたいなら、その量じゃ全然ダメ!
では、私たちはどのくらいの量のビタミンCを摂らなければいけないのでしょうか?
厚生労働省によると、成人の場合、1日100mg(2015年版食事摂取基準)であると言われています。
食べ物でいうと、レモン2つ分、じゃがいもなら3つ分です。
これだけ見ると「なんとか達成できるかも。」と思われるかもしれませんが、実はこれには落とし穴が…。
一日100mgというのは、「健康を害さないための必要最低量」です。
「キレイになりたい」「健康になりたい」という場合は、100mgでは到底足りません。
美容目的の場合、最低でも一日1000mgはビタミンCを摂るべきだと言われています。
1000mgを摂ろうとすると、レモンなら一日約20個、じゃがいもなら一日30個…。
食事からだと、かなり無理があることが分かりますね…。
さらに、ストレスが溜まりやすい方やタバコを吸う方はビタミンCが消費されやすいため、より多く摂取する必要があります。