コエンザイムQ10で細胞レベルの若返り?!その効果や摂取方法を徹底解説
美容や健康の話題でよく出てくる「コエンザイムQ10」。
名前は聞いたことはあっても、具体的に何にいいのか分からない…という方も多いのでは?
このコエンザイムQ10ですが、実は人間の若々しさや健康を左右する非常に重要な物質なのです。
美容や健康にいい成分というと、
トマトの「リコピン」
かぼちゃの「β-カロテン」
緑茶の「カテキン」
アセロラの「ビタミンC」
などなど、いろいろなものがありますよね。
コエンザイムQ10は、それらと似たような効能を持ちつつも、他の栄養素とは一線を画す驚くべき特徴があったのです。
年齢によって失われていくコエンザイムQ10をいかに補うかが「若さ」と「美しさ」のカギ。
そこで今回の記事では、コエンザイムQ10の効果や適切な摂取方法、おすすめのサプリメントについてお話ししていきたいと思います。
「抗酸化」がキーワード
突然ですが、「抗酸化」ってご存知ですか?
最近テレビや雑誌でもちょくちょく聞くようになってきた「抗酸化」というキーワードですが、イマイチよくわからない…という方も多いかもしれませんね。
抗酸化物質とは、その名の通り「酸化」に「抗(あらが)う」ということです。
人間の老化や病気には「酸化」というものが大きく関係しています。
私たちは普通に呼吸して、普通に生活しているだけで体内で「酸化」が起きています。
酸化とは、体がサビてしまうこと。
私たちが生きていくためには酸素が不可欠ですが、身体に取り込んだ酸素の一部は他の分子に影響を与えやすい「活性酸素」になります。
活性酸素は、免疫機能や細胞間の連絡役として働く一方で、多すぎると自身の細胞を傷つけてしまいます。
細胞と活性酸素が結合して化学反応を起こすことで、体が酸化してサビていってしまうのです。
そしてこの酸化こそが、お肌のしわ、しみ、たるみを引き起こしたり、様々な老化現象や病気を招くことになるのです。
つまり、この酸化を防ぐことがアンチエイジングにとって非常に重要であるということです。
そして酸化を防ぐことを「抗酸化」と呼びます。
コエンザイムQ10は「抗酸化物質」のひとつ
そして、その抗酸化に一躍買ってくれるのが「抗酸化物質」と呼ばれるもの。
・アセロラに含まれる「ビタミンC」
・アーモンドに含まれる「ビタミンE」
・トマトに含まれる「リコピン」
・サーモンに含まれる「アスタキサンチン」
・緑茶に含まれる「カテキン」
こういったものはすべて、抗酸化作用をもった物質です。
そして、本日のテーマである「コエンザイムQ10」もその仲間。
強力な抗酸化作用で、お肌や体をサビから守ってくれます。
コエンザイムQ10は活性酸素を除去してサビを防ぐ
では、一体どのように体や肌を守ってくれるのでしょうか?
先ほども述べた通り、私たちは普通に生きているだけでお肌や体が酸化して(サビて)しまいます。
私たちは呼吸をしながら生きていますが、吸った酸素のうち、数パーセントが化学反応を起こして「活性酸素」に変化します。
この活性酸素こそが、酸化の大きな原因。
増えすぎた活性酸素はとても反応性の強い物質なので、お肌や体にダメージを与え、どんどん錆びさせてしまいます。
コエンザイムQ10には、この活性酸素を除去してくれる効果があります。
それにより、お肌や体を酸化から守り、老化や病気を防いでくれるのです。
それだけじゃない!コエンザイムQ10の効果
でも、本当の見せ場はそこじゃありません。
もちろん抗酸化作用はすばらしい効果ですが、それだけだったら他の抗酸化物質(ビタミンCやリコピンなど)を摂れば済む話ですよね。
コエンザイムQ10には、他の抗酸化物質とは一線を画す素晴らしい能力があったのです。
それは「ミトコンドリアを元気にする」という効果です。
ミトコンドリアってなに??
私たち人間の体は、60兆個の細胞でできています。
そしてその細胞ひとつひとつに、「ミトコンドリア」と呼ばれるものが存在しています。
ミトコンドリアは、簡単に言うと「細胞のエネルギーを作り出している工場」と考えると分かりやすいかもしれません。
細胞の活動に必要なエネルギーのほとんどは、このミトコンドリアによって作られています。
ミトコンドリアは、私たちが食べた糖質、脂質、アミノ酸などを取り込んで、「ATP」というエネルギーを作り出してくれるのです。
つまり、ミトコンドリアが多く活性化しているほど、細胞のエネルギーが増えるので体調も良くなるということ。
逆にミトコンドリアが少なくなっていたり、うまく働いていないと、細胞のエネルギーが減り、体調が悪くなってしまうのです。
もちろん、健康だけではなく美容にも大きく関係しています。
ミトコンドリアが活性化しているほど、線維芽細胞(せんいがさいぼう)のエネルギーがアップし、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった肌を構成する3大要素の生成が促されるので、ハリ・弾力・潤いなども上昇します。
逆にミトコンドリアの機能が低下していると、細胞の元気がなくなるということなので、お肌はしわしわ、かさかさになってしまうということです。